肉や魚にも効果あり!? 「50℃洗い」噂の真相

食・料理

更新日:2012/7/4


 50℃のお湯で洗うだけで、しなびた野菜がシャキッと戻る――まるでマジックのようだが、ホントの話。いま、テレビを中心に盛り上がっている鮮度再生のためのテクニック「50℃洗い」だ。6月27日に発売された50℃洗い ボウルに入れて50℃が計れるカード式温度計付き(平山一政 小学館)も、すでに大きな話題となっている。

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 この本の著者であり、「50℃洗い」の発案者である平山一政は、蒸気技術の専門家。50℃のお湯に浸すことで、ヒートショックによる効果で野菜の細胞に水分が取り込まれるのだとか。試しに、筆者が冷蔵庫でぐったりとしていた水菜で50℃洗いにチャレンジしたところ、葉先までシャキーン。鍋の具に使用予定が、生野菜サラダにまさかのレベルアップ!

 また、驚きなのが、肉や魚にも適用できること。酸化物が落ちることで美味しさがアップするそうだ。このほかにも、果物や油揚げなどの加工物にも効果があるという。タイムサービスの鮮度が落ちた野菜や肉も、これで復活。買いだめ派の家庭にも、一人暮らしでなかなか冷蔵庫が片付かない人にも、大いに助かるテクニックといえよう。

 食品によって50℃洗いの方法が多少異なるが、本書には写真付きで細かく解説されているので、初心者にはぴったりの1冊。手軽なカード型の温度計が付いているのもありがたい。また、7月12日(木)には人気のフードディレクターであるタカコ・ナカムラと平山がタッグを組んだ『だれでも簡単、すぐできる! 50℃洗い 驚異の調理法とおいしいレシピ』(タカコ・ナカムラ:著、平山一政:監修 実業之日本社)も発売されるので、こちらも要チェックだ。

 最後に、気をつけたいのは「50℃のお湯は結構熱い」ということ。くれぐれもやけどにご注意を!

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)