『サザエさん』フネが提案した“磯野家の掟”が深い!「簡単なようで1番難しい」

アニメ

公開日:2020/11/1

サザエさん
『サザエさん』14巻(長谷川町子/朝日新聞出版)

 10月25日放送のアニメ『サザエさん』では、フネが提案した磯野家の“たったひとつの掟”が「本質的すぎる」「しみじみ間違いないなと思った」と話題に。

 そのエピソードは、作品No.8167「わが家の法律」。ある日、サザエは日々の家族の素行の悪さに耐えきれなくなり“磯野家基本法”こと3箇条を作る。その内容とは「部屋をきれに・子どもは夜更かししない・帰りが遅くなるときには連絡を」と、どれも基本的なモノ。しかしカツオは「姉さんの都合のいいものばかり!」と憤慨。そこで波平は、後日みなが各々考えた法案を持ち寄って、採決しようと提案する。

 採決当日、いつものちゃぶ台に勢ぞろいした磯野家の面々。まずワカメが「いつも“ありがとう”を忘れないこと」「外から帰ってきたら手洗いうがいをすること」を提案すると、満場一致で見事採用。その後も、「遊びに行く前に宿題をする」「おやつを子ども部屋に隠さない」など、結果10箇条もの法律が採用された。

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 しかし、カツオといえばせっかく作った法律を無視して、宿題をやる前に遊びに行こうとする始末。それに気が付いたサザエがいつものようにカツオを走って追いかけていると、なんと弾みで波平が大切にしている壺を割ってしまうという大惨事に。

 なんとか接着剤でくっつけようとするものの、うまくはいかず、2人は「素直に謝ろう」と決意。波平の前に並んで正座をし、「お父さんごめんなさい」「悪いの私なのよ」と互いを庇うが、波平は言いにくそうに「実はこの壺は元々と割れていたモノだ」とまさかの事実を打ち明ける。

 一連のやりとりに対しワカメは「2人とも正直に謝ったのは偉いと思うわ」と感心し、フネは「わが家の法律は一つだけでいいんじゃないかい?」として“いつも正直でいること”を提案。これに波平は「なるほど。正直というのは全てのことに通じるからな」と膝を叩き、マスオさんも「一番大切なことですね」と納得するのだった。

 視聴者からは、「本質的すぎる。 フネにはぜひうちの組織改善のアドバイザーになってほしい」「なんかしみじみ間違いないなと思ったわ。 自分にも他人にも正直である事って簡単なようで1番難しいよね。 常に正直な人間でありたい」「人間として当たり前のことだけどすごく大事」「テストは見せたくないって権利を 正直に主張しよう」「日本の法律も一つで良いな。 いつも正直でいること 一番厳しいぞ!」などと反響があがっている。

 誰よりも家族全体をいつも見守っているフネだからこそ、発案できた掟かもしれない…。