「3密」に「鬼滅の刃」「愛の不時着」… 今年はコロナ関連の言葉が話題に! 発表が間近に迫る「新語・流行語大賞」ノミネート語をまとめておさらい

文芸・カルチャー

公開日:2020/11/13

 1年を通して、世間ではさまざまな流行語が生まれているもの。2020年12月1日(火)には、今年の流行語を決める「『現代用語の基礎知識』選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞とトップテンが発表される予定だ。今回の賞では、以下に記載した30個の言葉がノミネートされている(50音順)。

(1)愛の不時着/第4次韓流ブーム
(2)新しい生活様式/ニューノーマル
(3)あつ森
(4)アベノマスク
(5)アマビエ
(6)ウーバーイーツ
(7)AI超え
(8)エッセンシャルワーカー
(9)おうち時間/ステイホーム
(10)オンライン◯◯
(11)顔芸/恩返し
(12)カゴパク
(13)鬼滅の刃
(14)クラスター
(15)香水
(16)GoToキャンペーン
(17)3密(三つの密)
(18)自粛警察
(19)Zoom映え
(20)総合的、俯瞰的
(21)ソーシャルディスタンス
(22)ソロキャンプ
(23)テレワーク/ワーケーション
(24)時を戻そう(ぺこぱ)
(25)NiziU(ニジュー)
(26)濃厚接触者
(27)BLM(BlackLivesMatter)運動
(28)PCR検査
(29)フワちゃん
(30)まぁねぇ~(ぼる塾)

 今年は「オンライン◯◯」や「テレワーク」、「ステイホーム」など、新型コロナウイルス関連の語が多くノミネートされることに。中でも目を引く「アマビエ」は、江戸時代に誕生した妖怪の名前。「疫病が流行したら私の姿を描き写した絵を人々に見せよ」と告げたという逸話があり、アマビエのイラストを使ったさまざまな関連グッズが販売されている。

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 またエンタメ関連では、コロナ禍の“おうち時間”に人気を呼んだニンテンドースイッチ用ゲームソフトの「あつまれどうぶつの森(あつ森)」が話題に。今年10月に劇場版アニメが公開され、歴史的な大ヒットを記録している『鬼滅の刃』もノミネートされた。

 その一方で実写作品からは、新シーズンが放送されたTBSドラマ「半沢直樹」に関連した「顔芸/恩返し」といった言葉が登場。さらに、第4次韓流ブームの牽引役となっている動画配信ドラマ「愛の不時着」も流行語に選出されている。30個の言葉はどれも世相を反映しており、年間大賞の行方が気になるところだ。

現代用語の基礎知識 2021
『現代用語の基礎知識 2021』(自由国民社)

 なお新語・流行語大賞のノミネート語は、11月5日(木)に発売された『現代用語の基礎知識 2021』収録の用語をベースに選出されたもの。同書は1948年の創刊から73年にわたって毎年刊行され、「時代を反映する新語」と「現代を生きるための基礎知識」を解説する事典として親しまれてきた。

 従来は1000ページを超える重厚さだったものの、2020年版からコンパクトサイズへとリニューアル。今年も「1年」の出来事に絞り、320ページで重要ワードをまとめている。

「巻頭キーパーソン」として、破竹の勢いで活躍を続ける若き実力派棋士・藤井聡太二冠を取り上げたコーナーも。そのほか「新型コロナウイルスのおさらい」や「コロナ時代の私たち」といった特集も組まれており、「ことば」を通して新型コロナ時代に必要な知識を身につけられるはずだ。

 コロナ禍によってこれまでにない激動の1年となった2020年。日本社会で何が起きていたのか振り返るためにも、同書を手に取ってみてはいかがだろう。