『サザエさん』“いい夫婦の日”にちなんだエピソードにほっこり!「最近で一番のお話だった」「なんだか泣けてきた」

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公開日:2020/11/29

サザエさん
『サザエさん』14巻(長谷川町子/朝日新聞出版)

 11月22日放送の「サザエさん」では、11(いい)22(夫婦)の日にちなんだエピソードが話題に。

 そのエピソードは作品No.8169「みんなで金婚式」。今度、金婚式を迎えるご近所の松田さん夫婦。「子どももいないし、親戚も遠くに住んでいるので特別なにかする予定はない」との話を聞いた磯野家の裏に住むおじいちゃんおばあちゃんは、「そりゃあいかん」「ワシたちが挙げてさしあげよう」と一念発起。出席者を募るため、サザエやカツオら磯野家のみんなや伊佐坂夫婦を誘い、自宅で開くことにする。

 一方、磯野家では当日、マスオがカメラマンとして撮影を担当することが決定。ひと目見て、金婚式だとわかるアイテムとして、“高砂”を真似た格好をさせるのはどうかとの提案が出る。この高砂とは、夫婦愛と長寿を愛でて人生を祝福するめでたい能の舞のこと。“高砂人形”と呼ばれているおじいさんとおばあさんセットの人形は、金婚式の贈りものの定番で、おじいさんが持っている熊手は寿福の象徴である“相生の松”を掻き集める縁起物であり、おばあさんが持つほうきは厄を祓って福を招き寄せることを表しているといわれている。

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 そして迎えた金婚式当日。ちらし寿司やからあげなど豪華な食事を前に、紋付き袴を着た松田さんと、紫色の留袖を着た松田さんの奥さんが鎮座。サザエから「50年のなかで一番の思い出はなんですか?」と尋ねられると、松田さんは「一番と言われましても思い出は数知れぬほどありますから…」と奥さんと顔を見合わせてにっこり。

 その後も、新婚当時初めてのモミジ狩りをした思い出話を披露したり、昔の写真を載せたアルバムを見たりと、和気あいあいとした時間が過ぎていった。

 そして、写真撮影では、裏のおじいさんとおばあさんが普段使っている熊手とほうきを使用。緊張でガチガチに固まる松田さん夫婦を前に、伊佐坂先生は「お前百まで(掃くまで)、わしゃ九十九まで(熊手)ともに白髪の生えるまで… まさにぴったり!」とことわざを引用してお祝いし、ご近所さんたちも寄ってきて、よもや町全体がお祝いムードに包まれるのだった。

 あたたかいエピソードに視聴者からは、「金婚式のお話し、ここ最近で一番のお話だった。 いい夫婦の日だったのね、最近のベスト夫婦」「金婚式のご夫婦を笑顔でお祝いする日常生活のワンシーンを見て、なんだか泣けてきた」「なるほどいい夫婦の日に金婚式の話題を重ねてきたか」「『高砂』って結婚披露宴で屏風前の新郎新婦の席のことだと思っていたんだけど、能の作品のことだったのか… サザエさんに学ぶ回だったなー」「結婚っていいなって思った なんだか気持ちがホッコリした素敵な回だった」などと反響が続々とあがっている。

 現実でも、早くこのような光景が戻りますように…。