重厚かつ繊細なボーカロイド曲クリエイター。buzzGさんの本棚

更新日:2012/7/12

buzzGさん

<buzzG>
ミュージシャン

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2009年からボーカロイドを用いた音楽制作を開始し、『LAST YEAR』をニコニコ動画に投稿してデビュー。2011年からビクターエンタテインメントよりメジャーデビューアルバム「Symphony」が発売。『西へ行く』、『Notebook』、『ラムダ』など重厚なバンドサウンドと繊細な歌詞が織り成す独特の世界観が魅力のクリエイターの一人。

インタビュー

――視覚的なものに対して曲を書いてみたい
◆クリエイターになったきっかけ、音楽制作するようになったきっかけは?
作曲自体はバンドをやっていた頃からずっとやっていたのですが、音源をきちんと作り始めたきっかけは、友達がミクさんハァハァって言いながらDTMで音源を作っていたので、DTMの部分だけは感化されました。
◆創作活動の中で、心がけていること、大切にしていることは?
音楽制作の上ではメロディと歌詞です。曲にもよりますが、特に言葉を届けたいという気持ちが強い曲の場合はアレンジありきの曲になってしまわないように気をつけています。あとは、「人と会うこと」ですかね。家やスタジオでずっと一人で作っているのは精神的にも良くないことで、アウトプットしにくい状況を作り出してしまいかねないので、無理矢理にでも時間を作って適度に人と会って刺激をいただいています。あとは、音楽に誠実であること。嘘をつかないこと。
◆尊敬しているクリエイター、影響を受けたクリエイターは?
小林武史さんです。
◆今、夢中になっているもの、気になっているものは?
自分のセンスの範疇外の本を選んでよく買っていたりしています。写真集だったり、漫画本だったり、実家には沢山あるのですが最近全然買ってなかったなあとと思い、友達にオススメを聞いたりして買っています。
◆これからの夢や目標は?
沢山あるのですが、その一つとして、今までは僕の音楽に視覚的なもの(映像や絵)でアプローチしていただいたことが多かったのですが、逆に、例えば既にある視覚的なものに対して曲を書いてみたいと思っています。劇伴とかとはまたちょっと違う感覚なのかな、と思います。あ、これは今後やってみたいことでしたね…。夢は海賊王です。
◆音楽制作をする上で、作品のアイデアはどのようにしてうみだしているのでしょうか?作品制作の過程も含め教えてください。
曲作りの手法としては先に弾き語りでメロディを出す(コード先行)、というやり方でずっとやってきたのですが、最近はメロディ先行(コードは後付け)のやり方でやったり、ギターリフやピアノリフから先に出したりしていますね。コード先行だとコードに縛られることが多くあるので、それは気をつけています。また、歌詞はオケまで全てできてから一番最後に書きます。歌詞の場合は、自分が普段考えていることや感じたことは小さなことでも忘れずに取っておいて、たいていドロドロしてたりサラサラしてたり形を成さないものなんですが、それに素材を沢山集めてきて形にする、という感覚です。素材は自分の中に深くダイブして取ってきてるようなイメージです。

 

【GUMI】 ラムダ 【オリジナル!】
代表作:【GUMI】 ラムダ 【オリジナル!】
アルバム『AMPLOID』収録の作品。ボーカロイドGUMIを使用してのロックテイストの強い曲だが、「体温でやけどして でもなんでこんなに涙が出るの 教えて まだ知らない音を」といった歌詞が入り込むことによって、あたかもGUMIが自分の気持ちを必死で相手に届けようとしているかのような印象さえ受ける作品。ニコニコ動画のPVの中で繰り広げられるストーリーも必見。