『サザエさん』家族仲にほっこり! “こたつ”エピソードに「田舎に帰りたくなった」「泣きそう」の声

アニメ

公開日:2020/12/13

サザエさん
『サザエさん』14巻(長谷川町子/朝日新聞出版)

 12月6日放送の「サザエさん」で、季節を感じる“こたつ”のエピソードが放送された。視聴者からは、ほっこりする声とともに、コロナ禍で帰省が叶わないことを嘆く声が多くあがっている。

 そのエピソードは作品No.8191「ただ今、こたつ生活中」。すっかり冷え込みが厳しくなった今日この頃。磯野家ではおなじみのこたつの季節がやってきた。サザエや子どもたちはもちろん、いつもはシャキッとしているフネでさえ、そのぬくもりに抗えず、つい居眠りしてしまう始末。子どもたちはそんなフネに羽織りをかけてあげ、急な来客には「赤ちゃんが寝ているので」とウソをついてフネにひと眠りを続けさせるのだった。

 その夜、会社の同僚・穴子さんとともに一杯ひっかけてきたマスオ。帰り道の寒風ですっかり身体を冷やして帰宅すると、寒さに耐えきれずにスーツ姿のまますぐさまこたつにピットイン。「こたつはすぐ手足を温めてくれるからいいよなぁ…」と思わず顔を綻ばせてしまう。

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 後日、一人でこたつに入っていた波平は、ふと寂しそうな表情を浮かべて「みんなはどうした?」とサザエに質問。各部屋にいると聞くと、「こっちに来れんか?」と招集をかける。みなが一様に顔をそろえると波平は満足そうに、「こたつは身体を温めてくれるが、心までは温めてくれん」と一言。この言葉にカツオが「心を温めてくれるのは?」と食いつくと、波平は「みんなだよ」と即答し、みんなの顔をぐるっと一周見回して「こうやって顔をそろえて話をしたり、笑い合ったりしてな」と家族みんなで一緒に“ぬくぬく”する幸せをかみしめる。

 そんななか、サザエが用事を思い出して一度こたつから出ると、待ってましたと言わんばかりに家族みんなが「ついでにトランプ持って来て」「ミカン持って来てくれる?」「お茶をいれてくれんか?」と“ついで”の用事を言いつけだし、サザエは思わず「ッカー…!」と呆れてしまうのだった。

 まるでこたつのようにあったかい家族のエピソードに対し、視聴者からは「サザエさん観てたらこたつ入りたくなってきたなあ」「波平の言葉にジーンとした」「コタツから立つと注文が一斉にはいるあるある」などの反響が続出。

 また、12月10日にJR各社が発表した年末年始の新幹線や在来線の指定席の予約席数が、9日時点で前年同期比61%減の162万席だったと発表され、コロナ禍の帰省は自粛ムードが漂う現在。家族とこたつで他愛のない話をする“幸せ”を訴えたお話に、「田舎に帰りたくなったなぁ。でも、この感染拡大じゃ無理だなぁ」「家族みんなでこたつを囲って嬉しそうな波平と幸せそうな他のメンツを見てたら泣きそうになった。私もまた早くお父さんが作ったテーブルで弟としょーもない話しながらお母さんが作った料理をお腹いっぱい食べたい」などと切実な思いを吐露する声もあがっている。

 いつかカツオやワカメが大人になって実家を巣立ったとき、このこたつの日々を思い出さずにはいられない予感だ…。