ラノベ『僕は友達が少ない』に学ぶ“コミュ力”向上法

アニメ・マンガ

2012/7/14

 『僕は友達が少ない』(平坂読:著、ブリキ:イラスト)はタイトル通り友達が少ない主人公たちが、友達を作るために隣人部という部活を作って活動する話だ。ファンブック『僕は友達が少ない コンプリート』も発売中の大人気ラノベだが、人気の裏には“コミュ力”ブームへの疲弊も関係しているだろう。

 就職や恋愛でも求められるコミュニケーション力、略して“コミュ力”。フェイスブックの友達の数まで就活の条件になっている現代で、友達が少ない人は肩身の狭い思いをしていたかもしれない。でもそんな競争社会の中でさまよう若者たちに、友達がたくさんいなくてもいいじゃないかと言ってくれたのが『僕は友達が少ない』だ。

 この作品に対して「友達いるし、ハーレムじゃん」といった声もよく聞くが、これはあくまで隣人部の中のこと。それ以外での彼らは非常に残念だ。

 主人公の小鷹はヤンキーのような見た目で怖がられており、転校初日に遅刻して自己紹介で失敗したから友達ができないと思っている。妹の小鳩も実はクラスの人気者なのに、本人が人見知りのため友達がいない。夜空はいつも不機嫌そうにして他人を寄せ付けないように振舞っているし、理科は「理科室登校」していたから他の生徒と接する機会がなくて友達がいない。確かにちょっとイタイ子だったり下ネタ大好きの腐女子だったりするけど、受け入れてくれる人はいる。

 では、残念な彼らが、なぜ隣人部でなら友達を作ることができたのか?
ここに実は、コミュニケーションが苦手な人のための、コミュ力向上のヒントが隠されている気がする。たとえば、クラスや会社で友達ができなくても、部活やサークル、塾、同じ趣味を持った人などほかの世界に目を向けてみる。受け入れてくれそうな人を見つけて、怖がらずに自分を出してみる。

そんなふうに『僕は友達が少ない』を読んでみるのもおもしろいかもしれない。