ティーンのカリスマモデル・莉子も「初めて小説で泣きました」と大絶賛の『お父さんはユーチューバー』

文芸・カルチャー

更新日:2020/12/22

お父さんはユーチューバー
『お父さんはユーチューバー』(浜口倫太郎/双葉社)

 今年の7月に発売された小説『お父さんはユーチューバー』(浜口倫太郎/双葉社)。現役女子高生モデル・莉子が同書を紹介したことにより、今大きな注目を集めているようだ。

 宮古島を舞台に繰り広げられる父と娘の物語を綴った『お父さんはユーチューバー』。主人公の海香は小学5年生の女の子で、将来は東京の美大に入りたいと思っている。しかし、ゲストハウス「ゆいまーる」を営む父親の勇吾にはお金がない。「内地ではフクロウカフェが流行っているから、うちはアリクイカフェをやろう」などと突飛な“儲け”のアイデアを出したりするが、基本的には失敗続き。そんな勇吾がYouTuberになると宣言し、成功するために奔走する姿が描かれていく。

 だが同作は、単純にYouTuberをネタにした“今ドキ”の物語ではない。勇吾がYouTuberとして有名になることにこだわった背景には、家族への愛、一緒に夢を追っていた仲間への思いがあった――。

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 購入者からは、「タイトルの軽い感じと、ストーリーの奥深さのコントラストが素晴らしい!」「こんな話を待っていたような気がする。読み終えた後の爽やかさ、温かさ、ありがとうって感じ」「泣いて笑えるトップ級の快作」「クライマックスの言葉に涙が…」などの絶賛の言葉が続出している。

 なお現役女子高生モデルの莉子は、同作を“おススメの一冊”にピックアップ。自身のYouTubeチャンネルでも紹介している。今年4月に「マイナビティーンズ」が発表した10代女子の「好きな女性インフルエンサー」ランキング1位に輝いた彼女だが、実は読書家の一面もあるという。

 そんな彼女から、同作についてのコメントが。

「初めて小説で泣きました。最初は現代感溢れる題名に惹かれ、手にとった一冊でしたが、題名からは想像できないほど温かい家族の物語が詰まっていました。現在、私も高校生として学生生活を送っていますが、思春期もあり親との関係性など様々な事で悩まされる今、この本に出会えてよかったなと心から思います。親御さん世代であれば、一緒にいればいるほど中々分かってあげられない子供の本音や内側の部分も分かってあげられるようになる、そんな本だと思います。これからも大切にしたい一冊です」

 10代女子から圧倒的支持を受ける莉子をも虜にした『お父さんはユーチューバー』。是非この機会に、同書を手に取ってみてはいかがだろうか。