「誰も幸せにならない悲しい結末」犯人がいない事件の真相が悲劇的すぎる…/アニメ「名探偵コナン」第991話

アニメ

公開日:2020/12/26

名探偵コナン
『名探偵コナン』98巻(青山剛昌/小学館)

 2020年12月19日(土)に放送されたアニメ「名探偵コナン」。第991話「オートマティック悲劇(後編)」では悲しすぎる結末が描かれ、視聴者から「まさに悲劇…」「犯人がいない話になるとこうも違うのか」といった反響が相次いでいる。

 依頼人・大出房矢が家出している間、自宅にいた父親・頼太が何者かに殺害された今回の事件。はじめは殺人の線で捜査が進められていたが、毛利小五郎になりすますコナンの口から“今回の事件に犯人は存在しなかった”という衝撃的事実が伝えられた――。

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 というのも頼太の死因は、急性硬膜外血腫。事件当日の朝、成り行きで彼と房矢が揉めた時に、吊り棚が頼太の頭に落下したことが原因だったのだ。その際に急性硬膜外血腫を発症しつつも、すぐに意識を取り戻したのは意識清明期(ルシッド・インターバル)が始まったため。意識清明期は頭を強く打ち、気絶した人が何事もなかったようにすぐさま意識を取り戻すことで、やがて急速な意識低下が始まるとともに死に至る。

 つまり頼太の死に直接関わっていたのは、依頼人である房矢本人ということに。彼は父親の死をきっかけに更生し、誰よりも頼太を殺害した犯人逮捕を願っていた人物。それだけに心を痛めた視聴者が多かったようで、ネット上では「マジで救いがない」「誰も幸せにならない悲しい結末」「名探偵コナンでこんな悲しい気持ちになったのは初めてだわ」といった反響が続出した。

 まさに悲劇ともいえる今回の事件。真実はいつも1つだが、時に知らなくてもいい真相もあるのかもしれない。

アニメ「名探偵コナン」
放送日時:毎週土曜 18:00~
原作:青山剛昌
監督:山本泰一郎
公式サイト:http://www.ytv.co.jp/conan/