仕事振られがち……「都合がいい人」にならないための上手な断り方

ビジネス

公開日:2021/1/15

仕事振られがち…「都合がいい人」にならないための上手な断り方

 何でも仕事をこなせるビジネスマンはいいビジネスマン。しかし頼まれるがままに仕事を引き受けていると、ただの「都合がいい人」になってしまいます。仕事を断る時は、どのように断ればよいのでしょうか。

キャパオーバーの仕事はどう断る?

 以前ネット上では、「仕事の断り方」についての相談に様々な回答が。相談者はスケジュールに余裕がないのにも関わらず、社内で上司から多くの仕事を振られがち。先輩からは「余力が無いことを伝えて断ったほうがいい」とアドバイスを受けたのですが、どのように断れば角が立たないか悩んでいるようでした。

 会社員として「仕事を振られる」ということは「信頼されている」と捉えることもできますが、キャパシティオーバーの仕事を抱えると思わぬミスに繋がってしまうことも。良かれと思って仕事を引き受けたことが、会社にとって不利益になってしまう恐れもあります。そのため今回のお悩みには、「『今AとBの仕事を抱えていて、○○までにやらないといけないのですが、どうしましょうか』って断るといいよ」とのアドバイスが寄せられていました。

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「引き受けたくない」という印象を与えないで、あくまでも上司に判断を仰ぐ形にすると丸く収まるのだとか。その上でしっかりと現状を伝えて、仕事の進行状況を把握してもらうとよいそうです。

できないことを「できる」って言うよりはマシ?

 また「いっぱいいっぱいでできないのか、能力的にできないのかはっきりさせた方がいい」とのアドバイスも。確かに一言で「仕事を引き受けられない」といっても、様々な状況が想定されます。しかし「いっぱいいっぱいでできない」はまだしも、「能力的にできない」はなかなか言いにくいというのも事実。実際にネット上では、「『自分にはできない』って言うともう仕事を振られなくなりそうで怖い」との声も上がっていました。

 しかし仕事を振る上司側のビジネスマンからは、「いざ仕事を振って『できませんでした』って言われるよりずっとマシ」といった意見が。やはり社員1人ひとりの「この仕事ができる・できない」を把握するのには限界があるので、「今は○○だからできない」と報告してくれるのは悪くないそうです。むしろ「できないことは『できない』って言ってくれる人の方が信用できる」という人も。確かに前もって「できない」との報告があれば、仕事を振る側も先回りして対応できますよね。

 仕事を断れない人は「頼まれる→仕事をこなす→もっと頼まれる」という負のサイクルに陥りがち。自分のためにも会社のためにも、断る時はきっぱり断った方がいいのかもしれません。