「忙しくて…」の真の意味を心理学者が端的に解説しバズる

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公開日:2021/1/25

「忙しくて…」の真の意味を心理学者が端的に解説しバズる

 社会人には様々な「本音」と「建前」があるので、言われたことを額面通りに捉えてしまうと真意を汲み取れないことも。例えば「忙しい」と言って断る人は少なくありませんが、実は別の意味が込められているそうです。

「忙しい」という言葉の真意とは?

 法政大学で行動分析学を専門としている教授・島宗理さんがTwitterで「『忙しくて』とか『時間がなくて』は『優先順位が低いので』の丁寧語である」との持論を展開して注目を集めていました。

 つまり、本当に時間がなくて「忙しい」と言っているのではなく、別のタスクが高い優先度を占有しているから「忙しい」と応じているとのこと。

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 これに他のTwitterユーザーからは、「これは本当にあるある。『無理をすればできないことはないけど他に優先順位が高い仕事がある』って状況を『忙しい』の一言に込めてる」「たまに『何でそんなに忙しいの?』って詮索してくる人がいるけど、『お前に割く時間はない』って意味だから諦めてほしい」「これは辞書に登録してもらいたいレベル」と共感の声が上がっていました。

 また優先順位が低いことを伝える言葉には、「忙しい」以外にも多くの類義語が存在する模様。

 世の社会人からは、「『予定見てまた連絡します』も似たような言葉。後から優先順位が高いタスクが入ったらそっちを優先する」「『今月ちょっと(お金が)ピンチなんだよね……』は、『今あなたにかけるお金がない』って意味」といった文言があげられています。

「恋愛より仕事優先」も建前?

 このような本音と建前は、仕事だけでなく「恋愛」関係の時にも使われる様子。

 例えば「今は恋愛よりも仕事だから」という言葉は交際を断る時の定型句ですが、「本当に仕事優先なわけじゃない」と言われていました。つまり単純に「つき合いたくない」「タイプじゃない」といった言葉を、オブラートに包んでいるだけ。そのためタイプな人に告白された場合、恋愛を優先することもあるそうです。

 またこうした本音と建前は「日本人特有のもの」と指摘する人もいますが、実は海外でも多くの建前が使われている模様。

 以前Twitterで話題になっていたのは「cool」というワードで、そのまま受け止めると「格好いい」といった意味になります。しかしアメリカで数年過ごしたTwitterユーザー曰く、「この話題はもうやめよう」という意味で使われているとのこと。日本語でいえば「いいんじゃね?」くらいのニュアンスなのかもしれません。

 もちろん全ての言葉が「建前」という訳ではなく、本当に時間がなくて「忙しい」と訴える人も。コミュニケーションは言葉を捉えるだけでなく、空気を読むことも重要ですね。