ネットで話題の“小栗旬の本棚”を検証

芸能

公開日:2012/7/20

 俳優・小栗旬の“読書”が、ネット上でひそかに話題となっている。
キッカケはNHK『あさイチ』で放映された小栗の自宅映像。本棚には多くのマンガが並べられていたのだが、その巻数があまりにも中途半端だったことから、こんな声が続出しているのだ。

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「シグルイ2巻までしかねえ」
「銀魂1巻で切ったのか」
「アイアムアヒーローを2巻で切るセンスが俺と同じ。流石だな」
「はじめの一歩を見切るタイミングが神がかってるwww」

 確かに、読んでいたマンガを途中で“見切る”のはよくあること。連載が長くなるにつれてストーリーが中だるみになった、作画が崩壊してきた、キャラが好みじゃなくなった、話が終わりそうにない……などといった理由で、新刊を買わなくなってしまうのも珍しいことではない。ただ、小栗の本棚をあらためてチェックしてみると、明らかに普通の人が見切るタイミングとは違っているようなのだ。

 たとえば、2巻までしかない『アイアムアヒーロー』(花沢健吾/小学館/現在9巻まで発売中) 。これは、ヒロインの比呂美が登場してストーリーが盛り上がるよりも先に見切っている。『シグルイ』(山口貴由、南條範夫/秋田書店/全15巻)も、あの虎眼先生が秘剣を放つ序盤最大の見どころの前に本棚から姿を消している。さらに、『銀魂』(空知英秋/集英社/現在45巻まで発売中) 『モテキ』(久保ミツロウ/講談社/全4.5巻) 『自殺島』(森 恒二/白泉社/現在7巻まで発売中)『王様ゲーム』(金沢伸明、 連打一人/双葉社/現在5巻まで発売中)『進撃の巨人』(諫山 創/講談社/現在7巻まで発売中)にいたっては、ネットでも指摘されているとおり、1巻しか確認できない。「見切り」と呼ぶには、あまりにも早すぎるのだ。

 そもそも、1巻で見切ったマンガを本棚に並べて大事にとっておくものだろうか? 1巻しかないのはもっと他の理由があるのでは……。

 しかも、目をこらすとさらなる謎が。本棚にはあの国民的人気マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦/集英社/100巻超)も何冊か並べられていたのだが、それらは人気の高い第3部や第4部ではなく、すべて第5部「黄金の風」編なのだ。『ジョジョ』第5部といえば“チーム男子もの”として腐女子からの支持率が高いシリーズ。もしかして、男っぽさが評判の小栗に、腐女子と共通するセンスがあるのでは!?

 他にも、大好きなはずのボクシングマンガ『はじめの一歩』(森川ジョージ/講談社/現在100巻まで発売中)が40巻ちょっととという、微妙なところで止まっているように見えたり、そうかと思えば歴史マンガ『風が如く』(米原秀幸/秋田書店/全8巻)だけは全巻そろっているうえにダブっていたり。いったい彼は何を基準にマンガを選び、本棚に並べているのだろう? 本当に彼の本棚には謎が尽きない。

 それにしても、他人の本棚を覗くというのは、なぜこんなにもおもしろいのだろうか。