“ダメ女”で人気のエロゲ作家がラノベデビュー

マンガ

更新日:2012/7/20

 『WHITE ALBUM2』や『世界でいちばんNGな恋』など、アダルトゲームのシナリオライターとして知られる丸戸史明。そんな丸戸が7月20日発売の『冴えない彼女の育てかた』(丸戸史明、深崎暮人/富士見書房)でラノベ作家デビューする。

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 この作品は、主人公の安芸倫也が目立たないクラスメイト・加藤恵をプロデュースしながら、彼女を「メインヒロイン」にしたゲームを作成するという育成ラブコメ。丸戸は自身も認める“ダメ女”好きで、彼の作品にはさまざまなダメ女が登場する。彼にとってのダメ女とは、相手に依存するタイプと相手に依存させるタイプの2つがあるそうだ。

 前者には『ショコラ ~maid cafe “curio”~』の秋島香奈子や『この青空に約束を―』の桐島沙衣里。後者には『~ブルーシールへようこそっ~』の加藤あおいや『パルフェ ~ショコラ second brew~』の夏海里伽子がいる。特に「もう…しょうがないなぁ、仁は」という里伽子の口癖は、彼女のダメ女っぷりをよく表している。今作では一体どんなダメ女が登場するのかにも注目だ。

 また、メインヒロインより隠れキャラ的な裏ヒロインに力を入れる傾向がある丸戸、『冴えない彼女の育てかた』でもその特徴は現れているよう。表紙のイラストはとても冴えない女の子には見えない…と思って特集ページの紹介をよくよく見ると、表紙の澤村・スペンサー・英梨々はメインヒロインに育成する少女ではないのだ。メインヒロインとして育成するはずの恵は表紙にも描かれていない。果たしてどちらが本当のメインヒロインなのか?

 伏線の張り方、その見事な回収の仕方にも定評がある丸戸。一体どんなラノベを見せてくれるのか楽しみだ。