『サザエさん』いたずらっ子で疑われがちなカツオと家族の絆にほっこり「グッときた…」

アニメ

公開日:2021/1/31

サザエさん
『サザエさん』14巻(長谷川町子/朝日新聞出版)

 1月24日に放送された『サザエさん』では、カツオと家族のあたたかい絆が話題に。

 そのエピソードは、作品No.8193「疑わしきはカツオ」。ある日、学校でとんだ濡れ衣を着させられたカツオ。波平から日頃の行いが悪いのが原因ではないかと指摘され、「明日から盗み食いもいたずらもやめる」「イメージチェンジして品行方正なカツオに生まれ変わるんだ」と日頃の行いを改めることになった。

 まずカツオは、家族の靴磨きを実施。玄関先でうろついていたことに対し、サザエは「さては私の靴を隠したわね」と疑ってかかる。しかし、ピカピカになった靴を目の当たりにし仰天。「たたた… 大変失礼」と謝罪し、 “カツオの本気度”に驚くのだった。

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 そんななか、カツオが縁側に座ってくつろいでいると、そこに1匹の野良猫が磯野家へ乱入! すぐさま追い払おうとするも、野良猫は波平の部屋に飾ってある掛け軸にバックキックをかまし、カツオは顔を真っ青にしながらなんとか捕まえようとするが全く歯が立たない。とそこへ、磯野家の飼い猫・タマが威勢よく登場。掛け軸の前に置いてある壺の周りをグルグルと高速で追いかけまわし、野良猫と接近戦を繰り広げるも、その反動で壺が落下。さらに壺は勢いよく転がり、庭に置かれていたタラちゃんの遊具まで破壊してしまう。

「この状況じゃぼくが疑われてもおかしくない」と怒られることを覚悟するカツオ。しかし、現場にかけつけたサザエは「ひどいことをする野良猫ね!」と大激怒する。てっきり怒られると思っていたカツオは「誰もぼくがやったって疑わなかったの?」と疑問を口に。すると、波平は「お前はいたずらはするが、小さい子を泣かすようないたずらはせん」と、あくまでカツオのいたずらは“愉快”重視であるという認識を説明。ほかの家族からも「ちゃんとカツオのことを見てますよ」「それぐらいみんなわかってるよ」などと称賛を受け、カツオはヨロ恋でつい頬を染めてしまうのだった。

 カツオのことをよく理解し、分別ある判断をした家族たちに対し、視聴者からは「疑われて当然な場面で『小さい子を泣かせるようなイタズラはしないだろ?』って家族みんなカツオを信じてるのグッときた…」「何気なく観てたけど良い話だった」「磯野家のみんな、ちゃんとカツオ君のこと見てるな… 確かに、カツオ君は本質いい子だから年下の小さい子を泣かせるような悪戯(今回の最後のは悪事に近いけど)をしてるのは見たことない」「なんかちょっといいシーンだった」「素敵な子育てマニュアル」などと称賛する声が多くあがっている。

“それならば…”とカツオが愉快目的のいたずらを再開したのは言うまでもないが…。