kobo Touchがついに発売。Kindleも上陸間近!! 電子ブックリーダー いまが買い!?

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更新日:2014/3/6

PC・スマホでもOK 電子書店で電子ブックを体験しよう

リーダーの次はコンテンツ。ここではメジャーな電子書店4サイトを紹介。PCでも読めるので是非体験を。

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この秋には独自リーダーも!「BookLive!」

 


 

2011年に凸版印刷とインテルが立ち上げた電子書店。クラウド上の本棚から最大3台までの端末で本を読むことができる。この秋には独自の電子書籍リーダーも登場する予定だ。


紙『ジョジョの奇妙な冒険』(第1〜3部)

荒木飛呂彦 集英社 各473円

荒木飛呂彦の名作がオールカラーで読める!

⇒詳しい情報はこちら

 

日本最大級の電子書店!「電子書店パピレス」

 


 

パピルス(紙)がレス(不要)になる時代がやってくるはず、という企業理念のもと1995年に創業。大手取次会社の日販や、DoCoMoの出資を受けている。姉妹サイトに「電子貸本Renta!」も。


紙『盤上の夜』

宮内悠介 東京創元社 1365円

テーブルゲームを題材にした2012年上半期直木賞候補作。

 

190万の投稿作品が読み放題!「E★エブリスタ」

 


 

DeNAとDoCoMoが2010年に開設。190万点以上のユーザー投稿作品がPC・スマホ・ケータイで読み放題。大手出版6社と「E★エブリスタ電子書籍大賞」を開催するなど、クリエイター支援も行っている。


紙『王様ゲーム』

金沢伸明

書籍化・映画化・ゲーム化されたE★エブリスタの人気作。双葉社刊の小説・コミックスは累計380万部を突破し話題に。

 

コミックラインナップが最大級!「ebookjapan」

 


 

2000年創業。コミックの品揃えは6万冊超、世界最大級。最大3台までの端末間で書籍を移動可能なクラウド上の本棚「トランクルーム」を無料で利用できる。


紙『ちはやふる』(1〜11巻)

末次由紀 講談社 各420円

大ヒット話題作の1巻無料キャンペーンを実施中(8月9日まで)。8月10日からは『沈黙の艦隊』が1巻無料!

次ページでは注目のkobo Touchを大解剖!

どうして電子書籍は身近にならなかったのか?

 2010年ごろから「元年」と言われていたにもかかわらず、どうして電子書籍は身近な存在にならなかったのだろうか? その最大の理由はほとんどの電子書店が2万〜3万タイトルという品揃えで選択肢が限られていたことだ。

 携帯電話向けのコミックは充実していても、小説や実用書などの書籍が少なくては、ユーザー層は広がらない。わざわざ専用の電子書籍リーダーを買う必要はないというのが利用者の正直な印象だったのではないだろうか。それでなくとも日本は人口あたりの書店数が海外に比べて格段に多いのだ。

 そんななか今年4月に設立されたのが出版デジタル機構だ。大手出版社や印刷会社、そして官民出資の投資ファンドである「産業革新機構」が150億円の出資を表明して設立されたこの会社は、現在「pubridge(パブリッジ)」と銘打った書籍の電子化事業を進めている。

 日本には中小のユニークな出版社も多く、それが多様な出版文化を生み出している。しかし電子化には技術的なノウハウや、そのコスト負担が必要だ。それがネックとなってこれまで電子書店には限られたタイトルしか並べられていなかった。パブリッジでは、その初期費用を負担し、本の売り上げから回収する仕組みをつくり、5年後に100万タイトルの電子化を目指す。今後のラインナップ拡充に期待したいところだ。
 

国際標準フォーマットの日本語対応で広がる可能性

 電子書籍普及のもう一つのハードルになっていたのが、フォーマットの問題だ。電子書籍は紙の本と異なり、画面や文字の大きさに応じてレイアウトが自在に変化する。これをリフローと呼ぶが、そういった電子書籍ならではのデータ構成を定めたフォーマットが、これまで日本では独自のものが使われていた。

 縦書き、ルビ、禁則など、日本語は世界的に見てもユニークなレイアウトのルールが求められる。これがKindleやkoboのような海外製の電子書籍リーダーで扱うには厄介な存在だったのだ。

 しかし今、この問題も解決されつつある。EPUB3と呼ばれる国際標準フォーマットでは日本語も正しく表示できるよう仕様策定の作業が進んでいるのだ。EPUB3はオープンな規格であり、koboを展開する楽天をはじめ、様々な企業、団体、個人がこのワーキンググループに参加している。

 HTML5をベースにしたこの技術はインターネットとの親和性も高い。7月より「Yahoo!ブックストア」はEPUB3にも対応し、専用のビューワを使用しなくてもHTML5対応ブラウザで電子書籍を読むことができるサービスを開始した。国際標準になることで、カナダのkoboをはじめスマートフォンなど、海外製の様々なハードウェアやサービスでも日本語の書籍を楽しむことができるようになるはずだ。