整理のコツから収納グッズの選び方まで網羅! 収納のプロによる脱・リバウンドの片づけ術で見違えるような部屋に!

暮らし

更新日:2021/8/31

片づけのことを考えただけで疲れてしまうあなたへ。
『片づけのことを考えただけで疲れてしまうあなたへ。』(小西紗代/学研プラス)

 自分が思い描いた通りに荷物をピタッと納め、すっきりとした部屋作りをするのは誰もが憧れるもの。しかし、仕事や家事、育児などそれぞれの事情を抱えながら、納得のいく片づけをするのは至難の業ではないだろうか。そんな時は、『片づけのことを考えただけで疲れてしまうあなたへ。』(小西紗代/学研プラス)を読んでみよう。読めば片づけられるマインドとテクニックが同時に身につくはずだ。

片づけのことを考えただけで疲れてしまうあなたへ。

 同書では、整理・収納・片づけのことを「毎日考えている」という著者の小西紗代が、「片づかない人生から抜け出す方法」と「考えなくても片づく部屋のつくり方」を伝授。「片づけたい気持ちはあるのに、うまくいかない」ために、「片づけのことを考えただけで憂うつな気持ちになってしまう」という人向けの新しい片づけ本である。

 インテリアのことを考えるのが大好きで、収納や片づけが全く苦にならず楽しい、といった一部の人を除き、ほとんどの人にとって「片づけ」に対するイメージは「面倒だな…」というものだろう。それゆえ、「考えなくても片づく部屋」にすることができたら素敵だと思うはず。

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片づけのことを考えただけで疲れてしまうあなたへ。

 片づけに性格やセンスは関係ない。片づかない人の大半は、「できない」のではなく「やり方を知らない」だけなのだ。やり方を知らないのだから、できないのは当然。片づかない理由と片づけのルールを知り、実践すれば、誰でもできるようになり、一度環境が整えば、あとは考えなくても片付くようになる。

片づけのことを考えただけで疲れてしまうあなたへ。

 第一章では、散らかりのスパイラルから抜け出すための原因を究明。「片づけたいという気持ちはあるけれど、やる気がわかない」「まめに片づけているつもりなのに、なぜかきれいで快適な部屋にならない」といったことに思い当たるふしがある人も、原因を知れば片づく人生への道が開けるだろう。

 第二章では、「『いつか使うかも』と思うと、ものを捨てられない」「実は気に入っていない“いただきもの”がたくさんある」など、片づけない人を悩ませ、困らせているものは増えすぎた「もの」であると解説している。この章を読めば、本当に必要なもの、大事なことが見えてくる。

 続く第三章では、さっと取り出せて、さっと戻せる(=さっと片づけられる)快適な収納づくりについて提示。「テレビや雑誌で見た収納術をまねしても、なぜかうまくいかない」「インスタグラムのおしゃれ収納を見て、自分のセンスのなさに凹む」といったお悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてみよう。

片づけのことを考えただけで疲れてしまうあなたへ。

 そして、収納術で欠かせない収納グッズの選び方を載せているのが第四章。「かわいくて丸いお菓子缶を収納に使っている」という人もいるだろうが、おしゃれでもかわいくても、使いやすくなければ意味はない。本当に使える収納グッズの選び方を知り、チョイスすることが収納上手へとつながる。

 せっかく収納環境を一度きちんと整えられたら、あとは少しのポイントを押さえるだけでリバウンド知らずに。第五章の「脱・リバウンド」を読み込み、快適な暮らしを続けよう。これでもう、「片づけたのに、すぐにリバウンドしてしまった」という状態にさよならできるだろう。

片づけのことを考えただけで疲れてしまうあなたへ。

 巻末には、著者がおすすめする収納ケースをサイズ別に紹介。収納ケースを置く場所のサイズさえ測れば、どれを買えばいいのかすぐに分かる仕様になっている。

 片づけを挫折してきた人にとって、“片づかない人生”から抜け出す一歩を踏み出せる同書。整理収納アドバイザー1級の資格を持つプロの意見を取り入れ、見違えるような部屋づくりにチャレンジしてみては?

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