センス不要ですぐに使えるテク満載! 『しゃべくり007』ディレクターが教える「伝え方の勝ちパターン」

ビジネス

公開日:2021/5/4

ありふれた言葉が武器になる 伝え方の法則
『ありふれた言葉が武器になる 伝え方の法則』(本橋亜土/かんき出版)

 自分が思うように他者とコミュニケーションをとるのは難しい。気持ちが前のめりになって話が冗長すぎたり、逆に言葉足らずだったりと、会話中に困ってしまうこともしばしば。そんな悩みを抱えている人は、『ありふれた言葉が武器になる 伝え方の法則』を読んでみよう。伝え方を知れば、コミュニケーション能力が確実にアップするはずだ。

 番組放送後、紹介されたお店に行列ができたり、商品が品切れになったり、テレビの影響力が大きいことは誰もが知っている通り。これは、テレビのカット一つひとつに狙いがあり、その効果を最大化するために確立されたパターンを駆使して、緻密に構成、編集されているからである。

 そんなテレビ業界で、『王様のブランチ』(TBS系)、『行列のできる法律相談所』『嵐にしやがれ』『しゃべくり007』『人生が変わる深イイ話』(全て日本テレビ系)、『課外授業ようこそ先輩』(NHK)などの人気番組を担当してきたベテランディレクターが、長年の経験の中で培ってきた「伝え方の勝ちパターン」を公開したのが同書。

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ありふれた言葉が武器になる 伝え方の法則

 相手に情報をしっかりと伝え、さらにしっかりと心に残すためには「鉄則」がある。それは「相手を疲れさせないこと」「相手に頭を使わせないこと」。けっして「要するに何が言いたいの?」という疑問感情を相手に感じさせてはいけない。余計なことを考えさせることで集中力が途切れ、さらに話を聞く気がなくなってしまうからだ。

 同書では、「決められた位置に『あるひと言』を入れるだけで言葉が格段に強まり、注目を集めることができる!」「ある言葉をつけるだけで、相手の頭の中が一気にクリアになり、『記憶に残る』『心に刻まれる』ようになる!」「言葉の組み立てを変えるだけで、交渉の成功率が格段に上がる!」など、誰でも簡単に、そして今日から使えるテクニックを紹介している。

ありふれた言葉が武器になる 伝え方の法則

 第0章で「『テレビの伝え方』こそ最強の伝達スキルである」と掲げているように、ディレクター目線でのポイントを網羅。嘘をつかずに短所を長所に言い換える術や、「ギャップ」を使って一発で印象に残す方法、うっかり使ってしまいがちな超もったいない表現などを紹介している。また、SNSや資料作成で活躍する、相手に負担をかけない文字使いといった情報も教えてくれるので、日々の生活や仕事に役立ててみよう。

 要所を押さえつつ大切なことを上手に伝えられたら、会話することがきっと楽しくなるはず。同書を読んで、魅力ある話し方に磨きをかけてみては?

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