上司のイヤ~な一言でストレスMAX! そんな時のスマートな解決法とは?

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公開日:2021/5/6

チクチク・いやみ・理不尽と感じる「ほんのひと言」に傷つかなくなる本
『チクチク・いやみ・理不尽と感じる「ほんのひと言」に傷つかなくなる本』(大嶋信頼/大和書房)

 仕事中、職場の上司から「なんでそんなことやるの?」などと言われたことはないだろうか。そんな時は相手に𠮟責されているものと思い、萎縮してしまいがちだが、もしかするとただの“考えすぎ”かもしれない……。

 大嶋信頼氏による『チクチク・いやみ・理不尽と感じる「ほんのひと言」に傷つかなくなる本』(大和書房)は、そうした日常生活の小さなモヤモヤを解消してくれる一冊。意外と引きずってしまう上司や友人の「何気ないひと言」と向き合うための方法を伝授してくれる。

 どんな職業でも、他人とコミュニケーションをとる能力は大なり小なり必要になるもの。仕事はもちろんのこと、プライベートでも相手に合わせたコミュニケーション方法を知っておかないと、必要以上に心労が増えてしまう。そこで同書では、苦手な人と会話をしている際に陥りがちな「モヤモヤ状態」の原因や解決法を紹介し、誰の言葉にも振り回されない人間になる方法を伝えていく。

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 書籍内では、相手のひと言で頭が真っ白になり、言い返せずにモヤモヤが晴れない状況を「頭真っ白スパイラル」と表現。「頭真っ白スパイラル」になってしまった場合は相手に無理に言い返そうとせず、自分の体質を知り「頭が真っ白になっている時に、脳の中では何が起こっているのか?」を把握するだけでいいという。

 また抽象的なアドバイスではなく、より具体的なシチュエーションに即した助言も。上司に丁寧に説明を行ったところ、「あなたの説明、長くてよくわからない」と言われてしまった。書類を丁寧にチェックして提出したら、「その仕事って、そんなに時間をかけてやる意味があるの?」と指摘された……など、自分の仕事を全否定するような“ひと言”について解説が行われている。

 他にも、パートナーの「なんでもっと考えてお金を使わないの?」、友人の「知らないうちに人を傷つけてるって、気付いたほうがいいよ」といった言葉など、さまざまな人間関係におけるモヤモヤを徹底紹介。わかりやすく対処法を説いているため、今後同じ状況で悩まされずに済むだろう。

 著者の大嶋信頼氏は、トラウマのみならず多くの症例を治療してきた心理カウンセラー。臨床経験はのべ9万件以上にのぼり、その経験を生かして『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(すばる舎)や『「ひとりで頑張る自分」を休ませる本』(大和書房)、『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』(PHP研究所)といった本を執筆してきた。

「何気ないひと言」を我慢する人は、これまでも、そして今もフラストレーションが溜まっていることだろう。同書に掲載されているアドバイスを参考にすれば、毎日が少しずつ生きやすくなっていくかもしれない。

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