東京メトロの乗り換え案内に書かれた謎の線、正体が明らかに

暮らし

公開日:2021/5/20

東京メトロの乗り換え案内に書かれた謎の線、正体が明らかに

 通勤通学などでほとんど毎日お世話になる「地下鉄」ですが、駅や電車内には言われないと気づかない様々なこだわりが。最近Twitter上では、「路線名の上に引かれた謎の線」が話題になっていました。

乗り換え案内の「謎の線」はどういう意味?

 注目を集めていたのは、駅構内の柱などに書かれている「東京メトロ」の乗り換え案内。よく路線名の上に「謎の線」が引かれていますが、とあるTwitterユーザーによるとこれにはちゃんとした意味があるそうです。まず黄色い線は、「会社が違うので一度改札を出る」という意味。そしてオレンジ色の線だった場合、「同じ会社だけど、一度改札を出る必要がある」ということが示されています。

advertisement

 あまり気にすることのない「謎の線」の正体が明かされ、他のTwitterユーザーからは「20年以上東京メトロを使ってきたのに知らなかった…」「そんな意味があったなんて」「こんど職場の人に雑学として披露してみたい」といった声が。また「これ知ってると、改札を出るか出ないかが一目でわかるし便利そう」と、日常のライフハックとして重宝する人も多いようでした。

現在の「吊り手(吊り革)」は最終進化形?

 地下鉄の意外と知らない豆知識は、他にも様々なものがある模様。例えば東京メトロの「銀座線リニューアル情報サイト」では、「吊り手の歴史」について紹介していました。昔から形が変わっていないように思える吊り手ですが、長い歴史の中でひっそりと進化。まず東洋初の地下鉄「東京地下鉄道1000形」では、アメリカ製の「リコ式5号」が使われていたそうです。

「リコ式5号」は涙型の持ち手をしており、バネで跳ね上がる機能がついているので使わない時は収納が可能。しかし混雑時に乗客が吊り手を放すと、勝手に跳ね上がって頭にぶつかってしまうというデメリットもありました。その後1967年製造の「日比谷線3000系電車」を皮切りに採用されたのが、第2世代の「吊輪式」。こちらは丸い持ち手となっており、数多くの鉄道で採用されていきます。

 そんな中で「より握りやすい吊り手」を追求した「TA型」が登場。三角形の持ち手となったこの吊り手は、1969年に導入されて以降急速に広まっていきました。現在「東京メトロ1000系」をはじめとした車両で使われているのも「TA型」。普段は何気なく握っている吊り手ですが、握りやすさを意識して電車に乗ってみると面白いかもしれませんね。

おすすめの動画はこちら

あわせて読みたい