見た目55%、声38%、言葉7%…プロが教えるプレゼン術とは

ビジネス

公開日:2021/5/27

見た目55%、声38%、言葉7%...プロが教えるプレゼン術とは

 基本的にプレゼンテーションは他者に情報や考えを「伝える」ことが目的ですが、「なぜか相手に伝わった手ごたえがない」と悩む人も多いようです。いったいどのようにすれば、相手に伝わるプレゼンができるのでしょうか。

世界的なコーチがプレゼン術を伝授!

 以前放送された「明日へつなげよう 未来塾」(NHK)には、プレゼンの世界的なコーチであるマーティン・ニューマンさんが講師として登場しました。マーティンさんは「お・も・て・な・し」で有名な日本のパラ五輪招致団を始め、世界中の政治家や企業経営者などのプレゼンを指導。番組ではそんなプレゼンのプロフェッショナルが、東北の復興を考える女子高校生やNPO法人にプレゼンの極意を教えていました。

 まずマーティンさんが始めたのは、実際にプレゼンをしている様子の撮影。その後彼は生徒たちと一緒に、無音で映像を確認しています。ここで注目したのは、話者の仕草や表情。例えば女子高生チームは、どこか挙動不審な印象があったそうです。その理由は、彼女たちが体を左右に揺らしていたから。またマーティンさんは「机にもたれていて、プレゼンを楽しんでいないように見えます」とも指摘していました。

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 プレゼンにおける「見た目」の重要度について、彼はカリフォルニア大学の心理学者による調査結果を紹介。これによると人が受ける印象は、見た目が55%、声が38%、言葉が7%という比率になっているそうです。「言葉」が重要ではないという訳ではなく、それほど「見た目」の重要度が高いということ。「お・も・て・な・し」の独特なジェスチャーも、外国の人々が受ける印象を考慮したハンドサインになっています。

ますます重要視されていく「プレゼンスキル」

 他にも番組では、「個人の体験を生き生きと語る」「自分がみんなにしてほしい表情をすればいい」といったアドバイスが。とにかく「見た目」に重点を置いているようで、実際にネット上でも「無表情で事務的に説明しているプレゼンって頭に入ってこないよね」「ありきたりな案でも、良い表情でプレゼンされると『それいいね!』ってなる」「スライドに凝ってても、話し方がダメだと説得力がない」といった声が上がっていました。

 以前から社会人のスキルとして重要視されているプレゼン術ですが、ここ最近ではさらに力を入れる企業が増えている模様。「一般社団法人プレゼンテーション協会」には、「ソフトバンク」や「ベネッセコーポレーション」といった有名企業が続々と加盟。2019年11月に本格始動し、ビジネスや教育現場でのプレゼンスキル向上などに取り組んでいます。

 より社会人には欠かせないものとなっているプレゼンスキル。中々結果が出せない人は、プレゼン内容だけでなく「伝え方」を意識してみると良いのではないでしょうか。

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