「SEになりたい」は10代がトップ!? 世代間の意識差が浮き彫りに

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公開日:2021/6/4

「SEになりたい」は10代がトップ!? 世代間の意識差が浮き彫りに

 システムを組み上げたり、運用・保守を行うシステムエンジニア。実は世代によって、イメージに差があるようです。システム開発を行う株式会社ロックシステムが行ったアンケートが、意外な意識の差を浮き彫りにしていました。

10代は「SE」に良いイメージがある?

 同社は全国1000人の男女に対して「システムエンジニアのイメージに関する調査」を実施。人手不足が叫ばれるSE業界は現在、売り手側が非常に有利な市場と言われています。にもかかわらず、「システムエンジニアになりたいですか?」という質問に「はい」と答えた割合はわずか14.8%。SEになりたくない人が85.2%と、非常に多いことがわかります。

「SEになりたい」と答えた人たちを年代別に分析すると、1番多い年代はなんと「20歳未満(18.85%)」。「SEになりたい」という人に理由を尋ねたところ、SEについて「収入がいい」「かっこいい」などのイメージを持っている人が多いようです。逆にワーストを見てみると、「60代」に続いて「30代」「20代」がワースト3。企業が積極的に採用したい世代は、SEを敬遠する人が最も多いという結果になりました。

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 アンケートの結果について、ネット上では「若い子は希望があっていいね。でも収入と仕事時間を見比べて、本当に釣り合うと思ってくれるかな?」「SEといってもピンキリだけど、イメージ的にはキツそう。高給取りでも使う暇がないと意味がないよ」「人手不足の業界で働くってことは、多くの業務を1人でこなすってことだから…。カッコよく働くイメージだけで始めると、心が折れちゃうかもね」といった声が続出。

 世代によって異なる「SEに対するイメージ」ですが、全体では「わからない」という意見が少なくありません。よくわからないまま怖がっている人・憧れている人がいるのも間違いないようです。

学生の半数以上が「将来SEはアリ」と回答

 SEのイメージについて、興味を持っている割合が多かった若い世代の意見を詳細にみてみましょう。株式会社SAKURUGは、高校生・大学生を対象にした「システムエンジニア・プログラマーに対するイメージ」という調査を実施。「自分が将来就く職業のひとつとして、システムエンジニア・プログラマーに興味がありますか?」と尋ねたところ、「興味がある」「少し興味がある」の合計が55.5%と半数以上に。

 続いて「SE・PGは収入が高いイメージがありますか?」と質問。「ある」と答えた人は7割以上と、専門職だけに収入面で期待を持たれているようでした。一方で「SEの労働環境は悪い」と考えている人は多く、「労働時間が長いイメージ」を持っている人は68.7%。両親や親族など「身近にSEがいる」という人は13.7%であることを考えれば、学生の間でも「SE=ブラック」は一般的なイメージになっているといえそうです。

 大まかな印象は一緒でも、社会人と学生では労働時間と収入のバランスに対する考え方が違う様子。働くことの大変さは、実際に働き始めてからでないとわからないかもしれませんね。

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