ディープな面白さ! 地域別 アジア爆笑&痛快“旅”エッセイ文庫

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/26

日本から、距離的にも、文化的にも近いアジアの国々。近年は円高の影響もあって、アジアを旅する日本人が増えている。2012年夏にアジアを訪れる日本人旅行者は160万人に達する見込みだ(2012年夏休み〈7/15~8/31〉海外旅行人数推計※JTB調べ)。またH.I.S.の独自調査によると、今夏の人気渡航先のナンバー1は韓国・ソウル。上位10都市中7都市をアジアが占める(調査対象/H.I.S.の海外ツアーと海外航空券)。さらに、従来よりも安い料金で利用できる格安航空会社(LCC)の国際線就航も増え、ますますアジア人気に拍車がかかりそうだ。

 『ダ・ヴィンチ』9月号では、真夏をさらに堪能するため、旅行者に人気のアジアにまつわる文庫を紹介している。
たとえば初心者向けの、旅行術を学ぶ本として紹介されたのは、『サンデートラベラー! 週末でも気軽に行ける海外旅行』(吉田友和 角川文庫)と『旅、ときどきライカ』(稲垣徳文 枻文庫)。後者は旅が好きで、旅の仕事を始めたカメラマンによる、旅とカメラに対する想いがこもったフォトエッセイ。愛用のカメラを1台抱えて、旅に出たくなる一冊だ。
そのほか、ジャンル別に紹介されている文庫は下記のとおり(一部抜粋)。

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〈猛者たちのアジア横断〉
■「アジアパー伝」シリーズ 鴨志田 穣、西原理恵子 講談社文庫
■『鈍行列車のアジア旅』 下川裕治/文 中田浩資/写真 双葉文庫
■『アジア「罰当たり」旅行』 丸山ゴンザレス 彩図社

〈個性旅の定番 東南アジア〉
■『ベトナムぐるぐる。』 k.m.p. 角川文庫
■『ミャンマーの柳生一族』 高野秀行 集英社文庫
■『おかっぱちゃん旅に出る』 Boojil(ブージル) 小学館文庫

〈足を延ばして南アジア&西アジア〉
■『インド旅行記1 北インド編』 中谷美紀 幻冬舎文庫
■『ブータンしあわせ旅ノート』 岸本葉子 角川文庫

〈今注目!の北アジア&東アジア〉
■『うまい、安い、あったかい韓国の人情食堂』 鄭 銀淑 双葉文庫
■『謝々! チャイニーズ』星野博美 文春文庫
■『ダライ・ラマに恋して』 たかのてるこ 幻冬舎文庫

1泊2日の週末旅行でも満喫できる。
長期滞在でどっぷりハマる。そのどちらも楽しめるのが、アジア旅行の醍醐味だろう。「食べる」「格安を追求する」「癒やしを探す」「自分を鍛える」「怪しい場所や人々にあう」など、アジア旅行記は個性的でバラエティ豊かだ。本誌では、旅好きにも旅初心者にも一読してほしい、お役立ち文庫を多数紹介している。この夏、ポケットに旅文庫を忍ばせて、身近なアジア旅行を楽しもう!

文・構成=あつしな・るせ
ダ・ヴィンチ9月号「文庫ダ・ヴィンチ アジア魅惑の旅文庫」より)