福山、染五郎、蔵之助…亀治郎を支えた豪華すぎる“男友達”

芸能

2012/8/17

 2012年の6月に、4代目市川猿之助となった亀治郎。歌舞伎だけでなく映画やドラマ、舞台、バラエティなど、幅広いジャンルに活躍の場を広げる彼には、襲名に至るまで側で支え、励ましてくれる素敵な男友達がいた。8月3日に発売された『祝! 四代目市川猿之助襲名記念 僕は、亀治郎でした。』(集英社)には、そんな彼らからのメッセージや対談の様子が収録されている。

 男友達の代表格が、アーティストの福山雅治だ。亀治郎は高校生の頃から『福山雅治のオールナイトニッポン』に投稿するほどの大ファンで、いつか一緒に仕事をすることを夢見ていた。

 そして「是非、君に斬ってもらいたい」という福山からの熱烈なオファーによって『龍馬伝』での共演が実現したことをきっかけに、彼らの交流はより深まっていく。福山のことを“マシャ兄”と呼んで慕っていた亀治郎は、襲名の時に祝い幕とポスターのデザインをお願いした。快く引き受けてくれた福山が作り上げたのは、笑顔で宙に浮いている亀治郎のポスターと、代々受け継がれてきた隈取を重ね合わせた祝い幕。それは亀治郎の「カブきたい!」という気持ちを大切にして作られた福山からの贈り物で、常に新しいことを目指す亀治郎にはピッタリの斬新なものに仕上がった。

 襲名披露の時も極秘で観劇したりラジオでも亀治郎の襲名について語った福山と、今でも放送中のラジオにメールを送る亀治郎との関係は、ファンや友達以上に親密なものなのではないだろうか。

 そして、先輩として慕っている7代目市川染五郎にも福山とはまた違った親しみが込められている。襲名の話を最初にしたのは染五郎だったそう。「亀治郎の会」で初めて『四の切』をやる時も最初の義経は染五郎にお願いしている。さらに、これから女形をすることも少なくなっていくけど話題にもなるからということで「染五郎さんと出る時は女形をする、というのはどうですか?」と提案までしている。ここまで思い入れがあるのは、亀治郎にとって染五郎が、よっぽど憧れ、信頼している存在だからなのだろう。

 また、襲名披露初日の『ヤマトタケル』上演後は、楽屋で待っていたのは佐々木蔵之介。佐々木と亀治郎は、固い握手を交わし、ふたりで抱き合って泣いたそうだ。『風林火山』で共演後、蔵之介の舞台や朗読劇にも参加するなど交流を深めていた2人。その仲の良さはファンも認めるほどで、蔵之介の実家である酒屋では「亀治郎です。」というオリジナルのお酒まで作られたという。

 こんなふうに多くの男友達から愛され、熱い友情を見せてくれる亀治郎。女子たちのあらぬ妄想を掻き立ててしまうのもしかたない、いや、それもまた魅力の秘密だろう。亀治郎から猿之助となっても、男友達の支えでファンを魅了し続けてほしい。