イラストレーター・中村佑介氏の自身初となるCDアートワーク全集が発売! ASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文氏との特別対談も収録

文芸・カルチャー

公開日:2021/6/18

中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021
中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021』(中村佑介/飛鳥新社)

 音源を“中身”だとするならば、ジャケットはそのCDの“顔”である。素晴らしいジャケットのCDともなれば、思わず“ジャケ買い”してしまう人もいるほどだ。2021年5月27日(木)、ASIAN KUNG-FU GENERATION やゲントウキ、さだまさしといった有名アーティストたちのイラストを数多く手掛けてきたイラストレーター・中村佑介氏の作品集『PLAY』が発売された。同書は彼の作品を、「音楽」というテーマでまとめた1冊である。

中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021
ASIAN KUNG-FU GENERATION『リライト』
©Ki/oon Music

中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021
ASIAN KUNG-FU GENERATION『ソラニン』
©Ki/oon Music

中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021
タイトル一覧 ©Ki/oon Music

 これまで発表された著者既刊の累計は、イラストレーターとしては異例の計24万部。名実ともに今、中村氏は日本でもっとも活躍するイラストレーターのひとりとなっている。

中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021
さだまさし『天晴~オールタイム・ベスト~』
©U-CAN,Inc.

中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021
『MOZART TOP20~石田衣良モーツァルト・セレクション~』
ユニバーサルミュージック

中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021
Schroeder-Headz『Synesthesia』
ビクターエンタテインメント

 今回、自身初となるCDアートワーク全集発売にあたり、中村氏はサイズ・レイアウト・言葉の一つひとつにまでこだわって制作。タイトルの『PLAY』は、「新たな一曲を“PLAY”するきっかけに」という願いが込められているという。すでに馴染みのある人は思い出の曲とともに、そうでない人も、この1冊で著者の描く世界に魅了されること間違いなしだ。

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中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021

 同書には、2002年~2020年に発売されたすべてのCDジャケットにはじまり、歌詞カードに添えられたイラストやバンドロゴまで、全146点を贅沢に収録。背景の細かい描写まで、時間をかけてたっぷりと堪能しよう。

中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021

 解説やラフ・対談など、イラストをもっと楽しむためのコンテンツも掲載。眺めるだけでなく、「読み込みたくなる」1冊に仕上がっている。同書のためだけに書き下ろされた解説を読んだり、作品が出来上がった経緯をラフと見比べたりすれば、“中村佑介”ワールドの虜になってしまうかも。

中村佑介 PLAY CDジャケット全集2002-2021

 中には、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏との10ページにわたる特別対談も収録。後藤氏は「絵を見てすごいピンときた」という出会いや、葛藤、アルバムの制作秘話まで語り尽くしている。

 鮮やかな色使いが特徴的なイラストはもちろん、随所に中村氏の魅力が輝く同書。美しく繊細なアートワークに触れ、梅雨の憂鬱な気分を吹き飛ばしてみてはいかが?

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