ジャパネットたかた創業者 髙田明さんの経営は何がすごいのか?

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更新日:2021/6/21

ジャパネットたかた創業者 髙田元社長の経営は何がすごいのか?

敵地でのコミュニケーションで観客増加!

 髙田さんは2019年12月、「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)にゲスト出演。番組では3億円もの赤字を抱えていたV・ファーレン長崎に、奇跡のV字回復をもたらした髙田さんの手腕を紹介しています。髙田さん就任時のチーム総収入は7億円だったそうで、「収入を増やさないとどんなに夢を描いても絵に描いた餅になる」と危惧。観客とのコミュニケーションを重要視して敵地でもファンサービスを行い、ホームでの観客増加につなげていきました。

 経営者という立場から地域の活性化を考えてきた髙田さんにとって、それをどのように表現していくかは「ジャパネットで30年近くやってきたこと」なのだとか。「伝えないとモノを買っていただけませんでした。だからどう言葉や文字で伝えていくか」「どんなに素晴らしい商品が出てきても、伝えなかったら『ない』のと同じですから」と経営の真髄を語っています。

 髙田さんの手腕により、チームの総収入は23億円にまで急増。経営者としての確かなビジョンに、視聴者からは「V・ファーレン長崎の復活と大躍進に繋げた髙田氏は本当に凄い人だと思う」「一見シンプルなことを言っているようだけど、とても奥が深い」「伝えなければ『ない』のと同じという考え方は、しっかり胸に刻みたい名言ですね」といった声が相次ぎました。

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決断のために1番大事なのは「シンプルに考えていくこと」

「ジャパネットたかた」を30年で年商1500億円の通販会社に育て上げた髙田さん。今でこそ「名経営者」として有名ですが、その道のりは決して平坦でなかったことも明かされています。

 髙田さんが長崎県佐世保市で小さなカメラ店を開いたのは1986年のこと。近隣に需要は少なく売り上げは低迷したものの、髙田さんは自らホテルの宴会場に乗り込んで写真を撮影。寝る時間を削って現像すると翌日朝にはホテルに戻り、客に販売するという手法で売り上げを伸ばしていきました。

 髙田さんは宴会場に通った16年という期間を振り返って、「16年間で学んだ最も大事なことは『お客さんのためにビジネスはある』ということ」だと説明。また「やっている途中が楽しいんですよ、悪くても良くても。だからくよくよしない」「人生は複雑そうに見えてもシンプルだと思う」と前向きな姿勢を明かし、シンプルに考えていくことが決断するために1番大事だと語っています。

 次々と成功を収めてきた髙田さんの金言を参考にしながら、自身の仕事と向き合ってみては?

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