アメリカよ、これが“日本版アベンジャーズ”だ!

マンガ

更新日:2012/9/18

 アイアンマン、ハルク、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカ等のアメリカンヒーローが集結し、地球の危機を救ってくれる映画『アベンジャーズ』が大ヒット中だ。「日本よ、これが映画だ。」なんていうえらそうなキャッチコピーで宣伝も大々的に展開しているが、ちょっと待ってほしい。そもそも、ヒーロー大集合ものというのは、日本が本家本元といっても過言ではないのだ。

advertisement

 たとえば、1964年には『三大怪獣 地球最大の決戦』で国民的怪獣ゴジラとモスラ、ラドンが結束し、日本を荒らしまわるキングギドラに立ち向かった。その後も、1968年には『怪獣総進撃』で総勢11体の東宝系怪獣が夢の競演を果たしている。

 だいたい、日本の特撮ヒーローを本気にさせて集合を呼びかけたら、アメリカなんて足元にも及ばないだろう。なにしろ、その数が半端じゃないのだ。代表的な特撮ヒーロー「ウルトラマン」は、初代からサーガまで数えて30を超えるし、同じく代表的な「仮面ライダー」や「スーパーヒーロー戦隊」ものも、4月に公開された映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』、仮面ライダーが50人、スーパーヒーロー戦隊が173人。他にも、「月光仮面」「仮面の忍者 赤影」からはじまって、「超人バロム・1」「マグマ大使」「電人ザボーガー」、「人造人間キカイダー」、「宇宙刑事ギャバン」、「機動刑事ジバン」、「特警ウインスペクター」などなど、全部合わせれば、1000人は軽くこえるだろう。

 しかも、これに女性ヒーローも加わってくる。「キューティハニー」に「美少女戦士セーラームーン」、「魔法少女ちゅうかないぱねま!」、「美少女仮面ポワトリン」、「不思議少女ナイルなトトメス」、宇宙人相手にヨーヨーが通用するかどうかはわからんが、「スケバン刑事」も。

 なに? 『アベンジャーズ』は、ハリウッドの有名俳優がたくさん出演しているって? そんなもの、こっちだって負けてはいない。「仮面ライダー」シリーズには御大・藤岡弘を筆頭に、オダギリジョーや佐藤健水嶋ヒロ瀬戸康史、要潤、細川茂樹が出演しているし、オーズの劇場版には、『暴れん坊将軍』の将軍役で松平健だって出ている。「ウルトラマン」シリーズにはV6の長野博に、杉浦太陽、つるの剛士、五十嵐隼士がいるし、「スーパーヒーロー戦隊」シリーズでも、玉山鉄二、永井大、金子昇、千葉雄大、松坂桃李といったイケメンたちが出演している。女子だって『魔法少女ちゅうかないぱねま!』の主役・島崎和歌子がいるのだ。

 どうだろう。日本が誇る、ヒーローたちの質と量をおわかりいただけただろうか。もし日本で『アベンジャーズ』をやったら、圧勝するのは間違いなし。地球が守られることも確実だ。ただ、こんなとんでもない数のヒーローと戦おうという「敵」がいるかどうかがちょっと心配だが……。