E★エブリスタ 電子書籍大賞決定!

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更新日:2012/9/6

 大ヒット作『王様ゲーム』を生んだ日本最大級のコンテンツ投稿サイト「E★エブリスタ」が、未来のベストセラー作家を発掘するために開催した「E★エブリスタ電子書籍大賞」。応募総数6218の頂点に立つ大賞作品が、白熱のユーザー投票によってついに決定した!

(構成・文=朝宮運河)

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渋谷ヒカリエで催された「E★エブリスタ電子書籍大賞」の授賞式。プレゼンターに田中康夫審査委員長、菜々緒さん、品川庄司のお二人、金沢伸明先生を迎えた華やかな雰囲気の中、大賞の栄冠は姫野春さんに輝いた。

 数ある新人賞は作家デビューの登竜門。なかでも「E★エブリスタ電子書籍大賞」は、読者目線に立ったユニークな選考方法によって大きな話題を集めている。選考の流れはこうだ。

 まずはユーザーが「E★エブリスタ」上に作品を投稿。その数なんと6218作品! 膨大な作品のなかから協賛の出版社6社の担当編集者が、「将来ベストセラーを狙える」と判断した作品を「出版社賞」として選出する。見事出版社賞に輝いた6作品は、その時点で書籍化が決定。作家デビューの栄光を手にすることができる(惜しくも受賞を逃した10作品も、優秀賞として書籍化されることが決まった)。

 全応募作の頂点に立つ電子書籍大賞を選ぶのは、投稿者と同じ立場の「E★エブリスタ」ユーザーだ。受賞作6作品はすべて「E★エブリスタ」上で閲覧することができ、ユーザーは気に入った作品、応援したい作家にポイントを入れてゆく。ファンの一票がそのまま大賞受賞作を決めるとあって、投票は日に日にヒートアップ! 最後の一瞬まで目が離せない、白熱した応援合戦がくり広げられた。

 投稿するのも選ぶのも、わたしたちと同じ目線の一般ユーザー。本賞はこれまでなかった、相互参加型のまったく新しい形の新人賞なのだ。

●小説・コミック投稿コミュニティ「E★エブリスタ」はこちら


QRコードからもURLを読むことが出来ます。


紙『くくりひめ』

姫野 春 双葉社 1260円

修行中の巫女として神社に住みこんでいる少女・姫野菊理。彼女には呪われた「くくり」の血が流れていた。ある日彼女は、鎮守の森で恐るべき怪異現象に遭遇する! 異界の存在を見ることができる菊理の活躍と恋を描いた、和風テイストのファンタジック・ホラー。


紙『秘密屋』

永堀大介 角川書店 1000円

秘密屋。そこは人の秘密を売り買いする場所――。親の残した借金を背負い、借金取りに追われる毎日を過ごしていた川岸優雅は、見知らぬ路地で「秘密屋」と看板のかかった店にたどり着く。誘われるように店内に足を踏みいれた優雅を待ち受ける運命とは?


紙『嘘つきな月~secret moon~』

シムカ 集英社ピンキー文庫 578円

優等生で通っている美月にはもうひとつの顔があった。夜になるとメイクを決め、ユエと名前を変えてクラブ「Moon Light」にくり出すのだ。ある日彼女は、転校生・高城響にも夜の顔があることに気づく――。2つの名をもつ二人のちょっと危険なラブストーリー。


紙『高嶺の花は咲いてるか?』

桜瀬ひな 主婦の友社 830円

受付嬢として働く奈々美は、男性社員の憧れの的。そんな彼女の前に、甘い笑顔のプレイボーイ・榊が現れた。同僚の前で奈々美を「落とす」と宣言した彼に、奈々美はイライラを隠さないが――。「高嶺の花」と呼ばれる23歳女子とイケメンの恋の行方はどうなる?


紙『嘘つき彼女とニセ彼氏』

朝倉あおい 小学館文庫 540円

高校2年の千鶴は超お兄ちゃん子。学校で完璧な自分を演じつづけているのも、大好きなお兄ちゃんに褒められたいからだ。順調にスタートを切った新学期。しかし女子に人気のチャラ男・九条樹の登場で、千鶴の生活には大波乱が? ドキドキ満載の学園小説。


紙『傾世のカフカ』

北条アキ エンターブレインKCG文庫 683円

黒いスーツの男たちに追われていた青い瞳の少女・カフカ。彼女には自由に姿を変えられるという「異能」が備わっていた。犬に姿を変え、町に逃れたカフカは、未来を見ることができるという少年・響也と出会った! 異能の少年少女と強大な敵とのバトルを描く。

優秀賞

角川書店賞(ミステリー部門)
『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』 Eleanor.S
『権田原不動産気付バーネット探偵社』 松永和希
『裸探偵・雨宮翔』 雨宮黄英

集英社賞(10代恋愛部門)
『愛がなにかもわからずに』 水無月美樹
『俺様に逆らうなっ!!』 七木南々己

主婦の友社賞(20代以上恋愛部門)
『ラブ*ハニー』 望月結菜

小学館賞(青春・友情部門)
 該当作なし

双葉社賞(ホラーサスペンス部門)
『復讐の唄』 中重 烏

ブックウォーカー賞(ヒーロー部門)
『吸い尽くしたいお年頃〜もしかして落ちこぼれ魔導師の成功譚〜』 雨宮黄英
『カードゲーム 』 バチカ
『正しい魔導の使い方―blood×blood―』 羽田トモ
 

「E★エブリスタ」発のエンターテインメント!

 電子書籍を楽しむ新しいスタイルとして、10~30代を中心に熱烈な支持を受けているコンテンツ投稿サイト、それが「E★エブリスタ」だ。掲載されている作品は小説・コミックを中心に190万作以上。スマートフォン用アプリは380万ダウンロード、サイトの月間PV数は約10億回という驚異的な数字を誇っている。その人気の秘密はどこにあるのだろう。

 「E★エブリスタ」に掲載されている作品のほとんどは、学生やサラリーマン、主婦といった一般ユーザーによる投稿作品だ。ユーザー登録さえ済ませれば、誰でも作品を投稿することができ、全国のユーザーに読んでもらうことができる。せっかく書きあげた作品は、誰かに読んでもらって感想を聞きたいもの。エンタメ大好きのユーザーが集う「E★エブリスタ」なら、それが簡単にできてしまうのだ。

 投稿された作品の閲覧はもちろん無料だ。「恋愛」「ファンタジー」「ミステリー・推理」とカテゴリー分けされた作品を、読み放題でいくらでも楽しめる。「伝言板」機能を通じて、投稿者とメッセージのやり取りができるのも「E★エブリスタ」ならでは。作り手と書き手が作品を通じてつながり、一緒になって盛りあがる。そんなコミュニケーションサイトとしての側面も、「E★エブリスタ」の大きな特徴だ。

 原石の宝庫である「E★エブリスタ」には出版関係者も大注目している。これまでに130作以上が書籍として出版されているが、なかでも最大のヒット作といえば、金沢伸明の『王様ゲーム』だろう。サイト上での閲覧数は4800万回、書籍版のシリーズ累計部数はコミック版も含めて380万部を突破。映画化、ゲーム化もされるなど出版界を席捲する大ベストセラーとなっている。ほかにもみゆの「通学」シリーズ、櫻川さなぎの「放送」シリーズなど、「E★エブリスタ」発の作品が書籍でもヒットするというケースは数多い。これまで電子書籍といえば、「紙の書籍の電子化」というパターンが多かったが、「E★エブリスタ」ではそれを逆転。電子書籍から紙の書籍へ、という新しい流れを作りあげているのだ。

 投稿作品のジャンルも、小説・コミックだけではなく、イラスト・写真・エッセイと多方面に拡大中。ここからプロデビューを目指すもよし、気軽に作品を投稿するもよし、お気に入りの作品について仲間と語り合うのも楽しい。誰もが主役として盛りあがれる場所。それが「E★エブリスタ」というサイトなのだ。さあ、あなたはどんなスタイルで「E★エブリスタ」を楽しみますか?