綾野剛、新井浩文、早見あかりが村上春樹の作品世界を好演

文芸・カルチャー

更新日:2021/6/23

本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』10月号で特集するのは作家・村上春樹。1979年のデビュー以来、『ノルウェイの森』『海辺のカフカ』など多くのメガヒット作品を世に送り出し、発売前から重版をするなど注目を浴びた『1Q84』のミリオンヒットも記憶に新しい。

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特集では、そんな村上春樹人気作の世界観を、今、旬の3人の役者がビジュアルで表現する全12ページの「撮り下ろしグラビア企画」を掲載している。

同号の表紙も飾っている綾野剛が演じたのは『1Q84』の主人公・川奈天吾。
「今日、村上春樹さんの世界観を演じてみて思ったんですけど……明日って、自分で作り出していくものなんですね。明日は、向かってくるものではない。先の見えない明日を、一秒一秒僕たちが作っていく。前から、瞬間を生きることが大切だと思っていたんですよ。未来のことを聞かれても、いつも何も答えられなかった。今を生きて、明日を作ることに没頭しないと、未来は作れない。今、今、今です。今日の撮影でそのことがより明確になった気がします」
と、撮影の感想を語った。

また、新井浩文が『ねじまき鳥クロニクル』の主人公・岡田亨を、元ももいろクローバーの早見あかりは『スプートニクの恋人』のすみれを好演。作品から数節を抜き出し、特徴をとらえた三者三様のグラビアとなっており、一つの作品集を見ているかのような味わいだ。

ほかにも、6ページにわたる村上春樹のメールインタビューや、作品世界を旅する東京ガイド、スガシカオ、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)らのインタビューコメントなどの盛りだくさんのコンテンツで、ハルキワールドを思う存分堪能できる内容となっている。

取材・文=門倉紫麻
ダ・ヴィンチ10月号「いまこそ、村上春樹」特集、「スタジオインタビュー」より)