2022年春にアニメ化! 男子高校生たちがバドミントンに青春を捧げた小説『新装版 ラブオールプレー』が発売

文芸・カルチャー

公開日:2021/9/8

新装版 ラブオールプレー
『新装版 ラブオールプレー』(小瀬木麻美/ポプラ文庫)

 甲子園やインターハイを目指したり、学生時代を競技に費やした人であれば、競技に打ち込んでいる時の高揚感を懐かしく思うこともあるだろう。大人になってから部活動やクラブ活動を思い出し、「もう一度挑戦してみようかな」「あの時のような気持ちをまた味わいたい」と思う人もいるかもしれない。

『新装版 ラブオールプレー』(小瀬木麻美/ポプラ社)は、そんな学生時代を思い出した人や、目標に向かって一生懸命な姿に心打たれがちな人にとっておきの一冊。2021年8月25日に新装版として発売され、ファンからは「全巻持ってるけど新装版も欲しくて買ってしまった!」「読みたい! 買いに行きますー!」といった好評の声が上がっている。

 同作は、三度のメシよりバドミントンが好きな純粋高校生たちの日々を描いた青春バドミントン小説。主人公の水嶋亮は、ひょんなことからバドミントンを始めることになった普通の中学生だ。

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 中学のバドミントン部には指導者と呼べる指導者がいなかったため、水嶋やチームメイトたちは完全に独学でバドミントンを学び始める。その成果もあって水嶋たちは、中学最後の県大会でベスト4という成績を残す。

 しかしバドミントンは続けたいがスポーツ推薦をもらえるほどの実力はない…。今後の進路を悩んでいたときに水嶋の元に舞い込んできたのは、バドミントンの強豪高校・横浜湊高校からのスポーツ推薦のオファーだった――。

 水嶋はオファーされた横浜湊高校に進学し、文武両道のエース・遊佐賢人や無敵の双子・東山ツインズ、ムードメーカーの榊など、個性豊かなチームメイトたちとともにバドミントン生活をスタートさせる。

 同作は、2011年に刊行された文庫本の新装版。そのため当時の読者だった学生やバドミントンプレイヤーは、現在社会人としてバリバリ働いている世代。10年の時を超えて新装版として発売された同作には感激の声が相次いでおり、「これはぜひ読みたい! 本屋にレッツゴー!」「スポーツの物語ってアツくなれるから、また読んでみようかな!」「確かに10年前、読んで大興奮していたんですよ! 新装版も買っておきたいな」「数少ないバドミントン小説の中ではずば抜けて面白い作品だよね!」といった感想が飛び交っている。

©小瀬木麻美・ポプラ社 / 横浜湊高校バドミントン部

 また同作は、2022年春からアニメ『ラブオールプレー』として放送が決定。読売テレビ・日本テレビ系で土曜夕方5時30分から(※一部地域を除く)放送されることになっており、原作者の小瀬木麻美氏も「この幸運は、アニメファンである私にはこの上ない喜びであり、これからの作品への大きなモチベーションとなると思っています。日本文化の代表でもあるアニメの力で、日本のみならず世界中でバドミントンファンが増えることを祈っています」とコメントを寄せている。

 同作のタイトルにもなっている“ラブオールプレー”は、バドミントンの試合開始時の合図でもある。“ラブオールプレー”のかけ声と共に、奥の深いバドミントンの世界へ飛び込んでみてはいかがだろうか。

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