現役住職もうなる『美坊主マンガ』ランキング

なんでもランキング

更新日:2013/8/2

イケメン僧侶を特集した『美坊主図鑑』(廣済堂出版)という本が話題になるなど、近年グッと身近なものになりつつあるお坊さんの世界。今回は、そんな“カッコイイお坊さん”が出てくる仏教マンガを、現役僧侶であり、大のマンガ好きでもある曹洞宗普門寺の副住職・吉村昇洋さんに教えてもらったラコ!従来の仏教のイメージを一新してくれるいろんなお坊さんが大活躍ラコ!

1位
悩める姿は理想の修行僧像!?
ファンシィダンス (1) (小学館文庫)
ファンシィダンス (1) (小学館文庫)
  • 著者名:岡野玲子
  • 発売元 : 小学館
  • 価格:627円

お寺の跡継ぎである主人公・塩野陽平が、大学卒業と同時に修行に入り、日常生活や恋愛などとの間に生じる葛藤を抱えながら人間として成長していく物語。己の葛藤と真摯に向き合う塩野陽平がカッコイイ! 2000年以降急激に増えた“悩める若い仏教者像”を、すでに80年代に取り上げていた金字塔的作品。

2位
切実な「お寺系」ラブストーリー
お慕い申し上げます 1 (ヤングジャンプコミックス)
お慕い申し上げます 1 (ヤングジャンプコミックス)
  • 著者名:朔ユキ蔵
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:607円

若い僧侶が抱く恋愛やセックスに対する葛藤を描いた「お寺系」ラブストーリー。“仏教離れ”や“宗教法人への誤解”など、現代のお寺が抱えている生々しい問題がさりげなく盛り込まれており、仏教マンガとしてのディティールも充実。主人公の祖父であり、悶々と悩み続ける孫を陰ながら見守る住職の人間が大きくてカッコイイ!

3位
一休さんは超ストイック!
あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫)
あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫)
  • 著者名:坂口 尚
  • 発売元 : 講談社
  • 価格:924円

一休さんこと一休宗純禅師の生涯を描いた大作マンガにして、巨匠・坂口尚の遺作。とんち噺で有名な一休さんだが、その人生は実に破天荒。「型を破るためには徹底的に型を遵守せよ」という禅の教えを徹底的に実践していったストイックさがカッコイイ! これを読めば、一休さんのイメージが一新されること間違いなし!

4位
禅に触れるならこれ!
〈マンガ〉正法眼蔵入門―道元の「仏法」に迫る (サンマーク文庫)
〈マンガ〉正法眼蔵入門―道元の「仏法」に迫る (サンマーク文庫)
  • 著者名:白取春彦
  • 発売元 : サンマーク出版
  • 価格:540円

まったく禅に触れたことのない役者2人が、道元禅師の役を自分のものとするために、正法寺というお寺で様々な僧侶と問答し、禅への理解を深めていく。主人公たちの疑問に対し、見事なまでに明快に答えていく僧侶たちがカッコイイ! 仏教の教えをわかりやすく伝えるタイプのマンガの中では、構成力・表現力が共に群を抜いている作品。

5位
仏教なのに戦闘マンガ!?
孔雀王 第1巻
孔雀王 第1巻
  • 著者名:荻野真
  • 発売元 : サード・ライン
  • 価格:432円

仏教独自のキャラクターを使った“戦闘モノ”マンガ。主人公を含め、敵も味方も密教をモチーフにした極めて東洋的なテイストの技を繰り出すキャラクターばかり。他のマンガでは見ないような宗教じみた技名もカッコイイ! 「呪文を唱えて手から炎を出して敵を倒す」など、子どもがマネしたくなるようなカッコよさがこの作品の持ち味。

吉村昇洋さんありがとうラコ!こうやって見るとお坊さんの漫画って歴史物、ファンタジーから恋愛まで幅広くあって意外だったラコ!

他にもこんなテーマのランキングが知りたい!というのがあったら @bookrako までよろしくラコ!