『タイバニ』に学ぶ 萌えられるおじさんになる方法

マンガ

更新日:2012/9/20

 特殊能力「NEXT」を持つヒーローたちが、スポンサーとの契約によって街の平和を守っているという近未来を舞台にした『TIGER & BUNNY』。ヒーローとしてデビューしてから10年以上経った主人公の虎徹は人気も衰え、グッズは売れ残り、ヒーローランキングでも下位の常連。そんな時代遅れのおじさんヒーロー・虎徹はリストラまで経験し、再雇用先ではヒーロー界初の試みとして新人のバーナビーとコンビを組むことになる。初対面のバーナビーにお姫様抱っこで助けられちゃうような情けないおじさんヒーローなのに、なぜだかそんな虎徹に萌えるという女子がたくさん! そこで、9月22日にせまった劇場版の公開を記念して、萌えられるおじさんになるための方法を虎徹から伝授してもらおうと思う。

 まず、自分にできないこと、欠点を人のせいにしない。

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 例えば、虎徹も英語が読めないしダンスが得意だと言って披露するのは謎のロボットダンス。しかし、彼はそこで英語やダンスを「こんなもの必要ない」と言って否定したりしない。英語だって「読めねぇよ!?」と言いながらがんばって読んでみるし、ダンスもパートナーである「バーナビーに馬鹿にされないため」と言って、ヒーロー界のアイドルであるブルーローズに付き合ってもらって練習する。ここで変に意固地になったりせず、できないことを素直に認める姿には思わずきゅんときて、こちらがどうにかしてあげたくなってしまう。結果的には本番でもワンテンポ遅れているのだが、「やっぱ俺ダンスうまいな」なんて言っちゃうところも、どこか憎めなくてかわいらしい。不思議なことに、普通ならできなくてかっこ悪いことでもおじさんの場合かわいく見えてしまうものなのだ。

 また、ちょっと鬱陶しいくらいの気遣いや父性を見せるのもポイント。

 「ちゃんと飯食ってるか?」と実の親のように相方のバーナビーを心配したり、ブルーローズの夢を応援したり。思わず「鬱陶しいな、放っておいてよ」と言いたくなるかもしれないが、相手のことを第一に考えている虎徹だからこそ、少しお節介に思えるところも許せてしまうのだ。もしかしたら実の娘と離れて暮らしていることもあり、その娘にしてやれない分近くにいる仲間にはできる限りのことをしてあげたいのかもしれない。そんな虎徹の優しさや頼れる父性が周りのみんなにも伝わっているからこそ、多少のお節介なら受け入れてもらえるのだ。それに、そのお節介が空回っちゃったりすると虎徹が一生懸命な分萌える。

 そして最後は少年の心を持ったお茶目なところ。

男の人はいつまでも少年の心を持っているとは言うが、この年で子供の頃に助けられたヒーローに憧れているなんてまさに少年の心を持ったおじさん!

 「ブレイクしないとブレイクしねぇぞ」などと普段の会話からオヤジギャグを入れこんできたり「でもあーんまおもしろくなーいぞ」とお茶目なポーズ付きで言ってきたりするところなんかも、周りに突っ込んでもらうために必死になっているように見えて、その健気さに悶える。だれにも突っ込んでもらえず、構ってもらえなくて慌てたり拗ねたりするところもたまらない。

 さて、以上の3つをおさえておけば、あなたも萌えられるおじさんになれるかも!?