絶対に巻き込まれたくないデスゲーム ワースト5

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更新日:2012/9/27

 閉ざされた空間の中で、死をかけた戦いを繰り広げるデスゲーム。もしもそんな状況に追い込まれてしまったら……。想像しただけでも恐ろしいが、最も巻き込まれたくないデスゲームは何なのか。こんなの絶対イヤ! なデスゲームマンガのワースト5を紹介しよう。

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 まずは映画化もされた『GANTZ』(奥 浩哉/集英社)。死んだ人間が集められて「星人」と呼ばれる未知の生物と戦わされるのだが、やっぱり人間じゃなくても相手を殺すのはいい気がしない。それにいくら死んでいるとはいえ、痛みも感じるし結果的に2度も死ななくてはならないなんてなんだか嫌な感じだ。でも、実際にはすでに死んでいるわけだから生き返れたらラッキーだったりするのかも?

 次に挙げるのは『JUDGE』(外海良基/スクウェア・エニックス)だ。とある古びた裁判所に集められた9人の男女が、残り4人になるまで12時間ごとに多数決で殺す相手を決めていくというこのゲーム。自ら手を下して人を殺すわけではないが、自分が選んだせいで相手が殺されたという罪悪感や、その多数決の中で自分が選ばれていた時の恐怖など、精神的に追い詰められていく実に鬼畜な殺し合いだ。

 そして、未来のことが書かれるようになる「未来日記」を持った12人が「神の座」をめぐり殺し合いを繰り広げる『未来日記』(えすのサカエ/角川書店)。未来が見えるのも楽しそうだし、ちょっぴり危険だが自分のことを溺愛してくれる女の子がいたりと幸せそうな面もあるが、神の座なんて欲しくないのに「未来日記」を持っているだけで命を狙われてはたまらない。それに、未来日記に「DEAD END」と記されてしまえば奇跡を起こさない限り死んでしまうのだ。自分の死が予測される日記なんて、やっぱり欲しくない。

 さらに、学校の教室でわけもわからずいきなり死のゲームが始まる『神さまの言うとおり』(藤村緋二:著、金城宗幸:原著/講談社)も恐ろしい。この作品のゲームは、だるまさんが転んだやバスケ、綱引きやかごめかごめなど、日常で誰もが経験したことのある遊びだが、クリアできないと結果は“死”。後ろの正面を当てられなかっただけで殺されてしまうほどスリリングな「かごめかごめ」なんて、絶対にやりたくない。ゲームが終わればまた日常に戻っていくが、いつまで続くかわからないこんな状況では、平穏な日常とのギャップで精神的にもおかしくなりそうだ。

 そして、最後はやっぱり『BTOOOM!』(井上淳哉/新潮社)だろう。顔も名前も知らない何十人という人が、オンラインゲームの「BTOOOM!」そっくりの殺し合いをさせられる。たった8個のBIMという爆弾を持たされて無人島に放り出され、少なくとも7人の参加者を殺さなければ島から脱出できないという“リアルボンバーマン”デスゲーム。しかも「BTOOOM!」をプレイしたことがない人は何がなんだかさっぱりわからない。助けを呼ぼうにも、参加者に会えば爆弾を投げつけられてしまうし、誰も信じられない。そんな中で食料を奪い合い、まさに生き残るために殺し合うのだ。9月7日にはマンガの9巻が発売され、10月からはアニメも放送される。

 とても恐ろしい状況で繰り広げられるデスゲームなのに、こんなにたくさんの作品があって人気を得ているのは、「死」がかかっているからこその緊張感やスリル、そして人間の中にある「それでも生きたい」という思いが顕現するからか。「もしも自分がその場に置かれたら……」と想像してみるのは楽しいが、それでもやっぱり現実に起こってほしくはないので、こんな殺し合いはマンガやアニメの中だけであってほしいものだ。