行動する絵本作家・スギヤマカナヨの軌跡を辿る! 神保町・ブックハウスカフェで原画展&イベントを開催

文芸・カルチャー

公開日:2021/10/16

スギヤマカナヨ

 今年でデビュー30周年を迎えるスギヤマカナヨさんは、絵本作家という言葉だけでは語れない多様な活動をしている人物だ。

 スギヤマさんをひとことで表すなら“行動する作家”という言葉がしっくりくるだろう。スギヤマさんは絵本をはじめとして児童読み物、翻訳、コラムエッセイ、挿絵、装丁など、多くの出版の仕事に関わってきた。また作り手としての活動だけでなく、絵や工作を通じて子どもたちと触れあうワークショップや、アートを通じてさまざまな特性を持った人と出会うイベントも開催。その根本には「子どもたちの幸福」を第一に考えているスギヤマさんの無私な想いがあるという。

 絵本作家という肩書きだけでは語れないスギヤマさんの魅力や活動をより深く学べる場として用意されたのが、2021年10月6日(水)から11月9日(火)まで開催されているイベント「オドロキ モモノキ カナヨの木」だ。デビュー30周年を記念した同イベントでは、5週間にわたり原画や作成にまつわる貴重な資料を公開している。

advertisement

 展示は1週間ごとに入れ替わり、10月27日(水)からの展示では小中学校や図書館へ展開した原画を紹介。11月3日(水)からは『手で見る学習絵本テルミ』を筆頭に、さまざまな特性のある、子どもでも楽しめる絵本を紹介していく。

 また原画展と同時に開催されるイベントでは、対談や座談会、ワークショップを実施。10月30日(土)には「シャンティ国際ボランティア会」の平島容子氏を迎え、アジアの子どもたちに絵本を届ける運動について対談。他にもハンドスタンプを使ったワークショップや、書店員さんを迎えての座談会など家族で楽しめるイベントが企画されている。

“行動する絵本作家”としていつも誰かを応援し、一つの活動に長く深く関わっているスギヤマさん。「オドロキ モモノキ カナヨの木」に足を運び、スギヤマさんのように誰かを応援するための一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。

■イベント「オドロキ モモノキ カナヨの木」概要
期間:10月6日(水)~11月9日(火)
時間:11:00~18:00
会場:神保町・ブックハウスカフェ

スギヤマカナヨ

スギヤマカナヨ

あわせて読みたい