起きて欲しくない“ココロコネクト現象” ワースト5

マンガ

更新日:2012/10/1

 人格が入れ替わったり、心の声が聞こえてしまったり……とさまざまな“現象”に巻き込まれる文化研究部の5人を描いた『ココロコネクト』(庵田定夏:著、白身魚:イラスト/エンターブレイン)。実際にこんなことが起きてしまったらとても怖いし困るが、その中でもやはり一番起きて欲しくない“現象”は何だろう? とくに怖い現象ワースト5を紹介しよう。

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 まずは“欲望解放”。やりたいことが勝手に叶えられてしまうという現象だ。朝「もう少し寝たい」と思っただけで誰が起こそうとしてもまったく目覚めない。本人は幸せかもしれないが、これではまわりが困ってしまう。それに、お腹がすいたと思えば際限なく食べてしまい、“欲望解放”が終わってから後悔するという繰り返し。普段なら働く理性のストッパーを強制的にとっぱらわれてしまうわけだから、自分でも何をしてしまうかわからない怖さがある。

 次に心も体も子供時代に戻ってしまう“時間退行”。忘れていた昔の思い出が蘇るのはいいような気もするが、その間の記憶がないということが怖い。それに、昔と性格がガラッと変わっていたりすると、今の自分を知っている人にそれを見られるのはとても恥ずかしい気がする。

 また、自分以外の人になってみたいと思ったこと、一度くらいはないだろうか。たとえば、男なら女に、女なら男になってみたいと思ったことは? この“人格入れ替わり”ではその願いが叶うのだ。しかし、同時に自分が入れ替わった相手も自分の体を自由に使えるので、そのあいだ何をされているかわからない。もし人格入れ替わりが起きたのがトイレやお風呂に入っている時だったら、と考えると恐ろしい。

 そして、自分のよく知っている人物に誰かが成り代わる“幻想投影”も、見破れない限り、かなり戸惑う。自分の恋人にいきなりわけもなく「大嫌い」なんて言われたら傷つくし、そうかと思えば本物の相手が何事もなかったかのように笑いかけてきたりする。一体何がなんだかわからないので、人間不信になってしまってもおかしくない。もちろん、そんな状況でも相手を信じて矛盾を見つけられればこの問題は解決する。ただし、そこまでの関係になるにはずいぶんと時間が必要だろう。

 それでもやっぱり一番困るのは、感情が人に伝わってしまう“感情伝導”ではないだろうか? ケンカして仲直りしたいけど謝れないときなど、素直に言葉にでない気持ちを、言葉にしなくても伝えることができるので便利かもしれない。しかし、人間はいつだって本音と建前を使い分けているものだ。そうすることで本来なら丸く収まるはずのことも、本音が相手に伝わってしまっては収拾がつかなくなってしまう。それに、とっさに思い浮かんでしまった「怖い」や「気持ち悪い」といった感情をなかったことにするのは難しい。例えそれが一瞬でも、やはり心のどこかにあった本心なので否定もできないし、それで相手を傷つけてしまったら、関係を修復するのはとても大変そうだ。

 これが現実に起こったら……と考えるとどれも恐ろしいが、そんな状況さえも乗り越えられる仲間がいればとても幸せなことだろう。さまざまな“現象”を乗り越える5人の絆が見られる『ココロコネクト アスランダム 上』が9月29日に発売される。アニメもいよいよ大詰め! どちらも要チェックです。