ネガティブモデル・栗原類に続け! マイナス思考のススメ

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更新日:2012/10/1

  現在、人気沸騰中の“ネガティブすぎる現役高校生イケメンモデル”栗原類。黙っていれば彫刻のような美顔。なのに口を開けば抑揚のない声で飛び出すネガティブな発言で、いまやバラエティ番組にひっぱりだこだ。

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 たとえば、イベントで学校生活について尋ねられたときには、「(学校では)目立ちません。人のいない地下にいったりする」と回答。また、テレビ番組のインタビューで“やっぱりモテる?”と訊かれた際も、「モテません。女性にモテることはありえないと思います」と答えるなど諦めモード。さらに、好物であるというグミの味の感想を求められると、「自分の味覚がおかしいだけかもしれませんが、おいしかったです」と自嘲したり、カレーライスを食べただけで発熱した経験を語るなど、すべてを悪く考えてしまう性格のよう。

 栗原の場合は見た目とのギャップもあり、「おもしろい人」として受け入れられているが、基本的には、社会においてネガティブ思考はマイナスに捉えられがち。ときには悲観的な態度ゆえコミュニケーションをうまくとれず、悩みを抱える人も多いはず。ましてや「ポジティブでいなくてはならない」というプレッシャーが強い昨今。ポジティブに疲れてしまったという人は少なくないのでは? しかし、ポジティブについていけないという人に朗報が。じつはネガティブ思考にはいいことがたくさんあるというのだ。

 『仕事が10倍うまくいくマイナス思考術』(金児 昭/PHP研究所)によれば、マイナス思考には、「物事を悪いほう、悪いほうへと考える」「悩みや失敗をひきずって、くよくよする」「自分の力を過信せず、むしろ卑下するくらいの姿勢」「リスクや心配事を次々と思いつく」という4つの意味があるらしい。栗原は見事すべてに当てはまりそうだが、たとえば仕事上で小さなことにあれこれ悩むのも「用心深く構えて、気をもんだりするのは、必要な姿勢」だし、失敗してくよくよするのも「二度と同じことを繰り返さないように、その失敗を語り継いで」いくことができるという利点があるそう。また、ビジネスの世界では「まさかのことを考えるのが、おもてなしの極意」であり、その点、マイナス思考の人であれば用心深く人間関係も築けるはずだという。

 さらに、『ネガティブのすすめ』(最上 悠/あさ出版)は逃避的な“ポジティブ思考”の危険性にも言及。失敗したときに「今回のミスはたまたま」といつも捉えていれば「大きな過ち」につながることもあり、「人間だれでもミスをするのだから仕方ない」という考えでは次へのステップにはならないからだ。そういう意味で、自分の欠点に気付けるネガティブ思考はプラスに転じやすく、「後ろ向きのほうがうまくいく」可能性が秘められている。

 ただし、過度なネガティブは問題の解決にはいたらないので要注意。『ネガティブのすすめ』でも「見立てはネガティブに、解決はポジティブに」を推奨しているように、“自分を見つめる厳しい目”を保ちつつ、展望は希望を捨てないほうがいいのだ。

 恋愛について「結婚も恋人もなくていい。できないとわかっている。僕と付き合ってもメリットになることはない」と話していた栗原。ほんの少しでも自信をもってみれば、モテ街道の道も拓けるかもしれない!?