『サザエさん』マスオはバイオリンが“ド下手”!? 壊滅的な音に「ジャイアンの歌扱い」

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公開日:2021/10/31

サザエさん
『サザエさん』14巻(長谷川町子/朝日新聞出版)

 10月24日に放送された「サザエさん」では、マスオさんがバイオリン教室に通うことに。磯野家をも困惑させる、壊滅的な力量に同情する声が多くあがっている。

 話題になったエピソードは、作品No. 8326「マスオ、夢見るバイオリン」。ある日マスオは大道芸でバイオリニストの演奏を聴き、自身も久しぶりに弾いてみようと引っ張り出す。キーキーとバイオリンらしからぬ音が鳴った途端、子どもたちは一斉に耳を塞ぎ「この音は…!」と戦慄。サザエが慌ててマスオの元へ走り「マスオさん!」と声をかけるが、下手だからやめてとは言えず、「もう夜だし、ご近所にも迷惑になるわ」とオブラートに包んで言い、演奏を辞めさせる。

 しかしマスオにはむしろ上手に弾けているように聴こえるようで、休日の昼間に練習することを宣言。家族たちは、音が響くから隣近所に迷惑がかかると苦言を呈する。

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 そこでマスオは、バイオリン教室に入会。グループ練習で思い切り弾くが、ある日講師から個人レッスンへの移行を提案される。「もしかしたら、僕には才能があるのかもしれないなぁ」と笑顔で話すマスオだが、後日サザエが教室を訪れて講師に日頃のお礼を言うと、講師から真相を聞かされる。それは案の定、マスオのバイオリンの音がうるさすぎて他の生徒から苦情が入ったというもの。家族たちはみなマスオを傷つけまいと本当の理由を黙っておくことにする。

 マスオを前にしたワカメは、「いつかマスオお兄さんのリサイタル開けるといいなぁ。いつかの話よ」と期待を寄せ、波平も「マスオくんの上達したバイオリンは聞いてみたいからな」と展望を口に。そんなあたたかい言葉に、マスオは「よ~し! いつかはリサイタルが開けるように頑張ります!」と拳を突き上げて意気込むのだった。

 自身の力量に気が付かず無邪気に頑張るマスオさんの姿に、視聴者からは「マスオさんのヴァイオリンは殺人的な音…」「なんでサザエ家ってあんなプライバシー0でなんでもズケズケ言うのにマスオのバイオリンだけはアンタッチャブルなんやろ?」「バイオリンって少しでも心得があれば、マスオみたいにキーキーした音ばかり出さんと思うが…」「あんなサザエさん一家でも、マスオさんのバイオリンは下手だ、と言えないんだな」「マスオのバイオリン、ジャイアンの歌扱いだな」などと同情する声が続出している。

 勤勉なマスオさんなら、きっと上達する。…と、信じたいところだが…。

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