三国志からネット文化まで。博識かつ実力派の漫画家 ねこクラゲさんの本棚

更新日:2012/10/4

ねこクラゲ

<ねこクラゲ>
web漫画
2009年に『 ガンガンJOKER 7月号』にて第一回月例ガンガンJOKER新人マンガ賞佳作を受賞し、以降ニコニコ動画のゲーム実況関連の漫画イラストや、同人誌U-cafe 出版事業部「U-cafeX」に小説挿絵や漫画などを掲載。さらに2010年に第二回スクウェア・エニックス 戦・漫画大賞準大賞を受賞。2011年より、ガンガンONLINEで「曹植系男子」連載開始。11月に単行本第一巻が発刊された。ネットカルチャーから三国志まで幅広い分野で活躍している。

advertisement

インタビュー

――熱しにくく冷めない性質なので、興味のあるものや好きなものにとことん首を突っ込んでいる感じです
◆クリエイターになったきっかけ、作品制作するようになったきっかけは?
絵を描くようになったのは、小学生時の夏休みの自由研究で近所の野良猫の観察日記をつけてたのがきっかけでした。それからその野良猫をキャラクター化して描くようになっていきました。漫画はスクウェア・アニックスの戦・漫画大賞で賞をもらったのを機に、初めての連載に繋がっていきました。どちらも三国志を題材にした漫画でした。三国志は中学生の頃から、絵とは別の趣味としてずっと関連書物を読み漁っていて、それをまさか自分で漫画で描くなんて毛ほども思っておらず…!三国志を読んでいたことも、ある意味絵を描くきっかけだったんだなと思いました。
◆創作活動の中で、心がけていること、大切にしていることは?
自分は一枚綺麗なイラストを見るより漫画や落書き等でキャラクターが動いてるところを見るのが好きなので、自分で描く時も活き活きしたキャラクターを描ければいいなーと思ってます。キャラクター愛が感じられるような作品を作っていきたいです。
◆尊敬しているクリエイター、影響を受けたクリエイターは?
イラストレーターの河合ひとみさん、小説家の伴野朗さんの作品にはとても影響を受けました。あとゲーム実況者やUstreamCheckerの配信者の動画を見るのはもう人生に欠かせないものになってます。名前を挙げだせば長くなるのですが、彼らの存在は色んな意味で自分の人生の転機になりました。
◆今、夢中になっているもの、気になっているものは?
ずっとファンで追いかけているモーニング娘。が去年、今年でメンバー等の変動が結構大きかったので今後の彼女達のパフォーマンスがとっても気になってます。
◆これからの夢や目標は?
私が絵を描いて活動することに両親が全面的に応援や期待をしてくれてるので、これからもいろんな分野やいろんな場所で多種多様な作品を描いて親孝行をしつつ、自分も全力で楽しんでいきたいです。
◆ねこくらげさんといえば、『曹植系男子』といった三国志をモデルとした作品を中心に、ゲーム実況関連書籍へのイラスト・漫画執筆や「Uーcafe乙一特集」に寄稿するなど、幅広いジャンルで精力的に活動しておられますが、その高いモチベーションはどこから生まれてくるものなのでしょうか?
熱しにくく冷めない性質なので、興味のあるものや好きなものにとことん首を突っ込んでいる感じです。特に三国志やゲーム実況関連で作品を創るのは、今まで絵とかけ離れた趣味だったそれらに自分で絵をつけるっていう未知のわくわくや楽しさを見つけたので積極的にやりたい衝動に駆られました。「Uーcafe乙一特集」で漫画を描かせていただいた時も、乙一先生の小説からほぼ勝手に別の話を考えて漫画にしてしまったのですが、自分的に初めて試みることだったので半ば玉砕覚悟で、でも単純に楽しそう!やってみたい!って思いが強かったので踏み入れた感じでした。そういう貴重でちょっと無茶なくらいの体験も全部勉強になるので、ひとつひとつ活かしながら自分の描ける幅を広げて作品を創れたらいいなと思います。

 

曹植系男子
代表作:曹植系男子
三国志で有名な魏のキャラクター曹植は実は、草食系男子だった!?女性が苦手な曹植を中心に、兄弟や家臣と触れ合いながら成長していく物語。物語もさることながら、著者の圧倒的な三国志への知識と愛情が注がれている作品。