「ゴン攻め」「イカゲーム」「ウマ娘」…流行語大賞の発表目前! ノミネートされた新語を『現代用語の基礎知識』でおさらい

文芸・カルチャー

公開日:2021/11/29

 言葉は時代の中で大きく変化し、毎年新しい言葉が生まれている。2021年12月1日(水)には、その新語にフォーカスした「『現代用語の基礎知識』選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞およびトップテンが発表される予定。今年度ノミネートされたのは以下に挙げる30の言葉だ(50音順)。

(1)イカゲーム
(2)うっせぇわ
(3)ウマ娘
(4)SDGs
(5)NFT
(6)エペジーーン
(7)推し活
(8)親ガチャ
(9)カエル愛
(10)ゴン攻め/ビッタビタ
(11)ジェンダー平等
(12)自宅療養
(13)13歳、真夏の大冒険
(14)ショータイム
(15)人流
(16)スギムライジング
(17)Z世代
(18)チキータ
(19)チャタンヤラクーサンクー
(20)ととのう
(21)ピクトグラム
(22)フェムテック
(23)副反応
(24)変異株
(25)ぼったくり男爵
(26)マリトッツォ
(27)黙食/マスク会食
(28)ヤングケアラー
(29)リアル二刀流
(30)路上飲み

 東京オリンピック・パラリンピックが開催された今年は、競技などからメディアで広く扱われた単語が多数ノミネートされた。例えば「ゴン攻め/ビッタビタ」や「13歳、真夏の大冒険」は、今大会からの新競技・スケートボードの中継をきっかけに知れ渡った言葉。文字の長さが目を引く「チャタンヤラクーサンクー」も、新競技・空手における形の1種だ。

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 また、昨年に引き続き新型コロナウイルスに関連した「副反応」や「自宅療養」といった単語も。緊急事態宣言に伴う飲食店の営業規制により、路上で飲酒する様子を指した「路上飲み」もノミネートされた。

 エンタメ関連では、競走馬を擬人化した育成シミュレーションゲーム『ウマ娘』、Netflixで配信され世界を席巻した韓国ドラマ『イカゲーム』などがノミネート。その一方、例年お馴染みだったお笑い関連のノミネートがないというのも特徴だ。

現代用語の基礎知識 2022
『現代用語の基礎知識 2022』(自由国民社)

 これらの言葉は、11月4日に刊行された『現代用語の基礎知識 2022』に収録された新語から抽出されている。2021年に生まれた「新語・新事象」に焦点を当て、重要なワードを352ぺージでまとめた一冊だ。従来は1000ページを超えるボリュームだったが、2020年版以降は「この1年の言葉と世相を記録する年鑑雑誌」として、コンパクトサイズへとリニューアルしている。

 新語に加え、同書の巻頭ではメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手や、東京オリンピック・パラリンピックのメダリストを特集した記事を掲載。ほかにも、コロナ時代における東京オリンピック開催や、2021年のキーパーソン、主要なニュースの振り返りなど、1年の出来事を網羅する特集が組まれている。

 波乱に富んだ1年を、言葉という側面から見つめ直せる『現代用語の基礎知識 2022』。ぜひ手に取って、去り行く2021年に思いを馳せてみてはどうだろうか。