衝撃の事実! スーパーマリオ誕生秘話

エンタメ

2012/10/10

 『スーパーマリオブラザーズ』。ゲームをやらない人でも、名前くらいは聞いたことがあるというほど、超有名なゲームである。

 
 アクションゲームの王様といっても過言ではないそんな、『スーパーマリオブラザーズ』。じつはアクションゲームとして売り出されていなかったということをご存知だろうか。そう、『スーパーマリオブラザーズ』は当初、「ファンタスティックアドベンチャーゲーム」と銘うって発売されていたのである。

 そんな、衝撃的な事実を含めたゲームの歴史を、わかりやすくコンパクトにまとめているのが、9月26日に出版された『僕たちのゲーム史(星海社新書)』(さやわか/講談社)だ。

 たとえば、先に紹介した『スーパーマリオブラザーズ』は当初、「ファンタスティックアドベンチャーゲーム」と銘うって発売されていたという事実だが、この本によれば、『スーパーマリオブラザーズ』はもともと、ジャンプアクションゲームの元祖である『ドンキーコング』の流れをくみながらも、それを超える作品として、物語性を強調して作られたと書かれている。そういえば、今となってはだれも意識していないかもしれないが、『スーパーマリオブラザーズ』には、クッパ率いるカメ一族に侵略されたキノコ王国を舞台に、配管工の兄弟マリオとルイージが、ピーチ姫を救いだすために大冒険するという、豊かな物語性がある。だからといってまさか、アクションではなく、アドベンチャーとして売り出されていたとは……。

 「アクションゲーム」にもストーリーはある、ということは、今では当たり前になっているが、当時では、それほど斬新なことだったのか。

 意外な事実はほかにもある。対戦格闘ゲームのスタンダードとなった『ストリートファイターⅡ』は当初、国内ではなく、海外のプレイヤーを意識して作られたゲームであったというのだ。前作である『ストリートファイター』に、オマケとして入れられていた「対戦」という要素が、海外でウケたため、その要素を充実させた続編として『ストリートファイターⅡ』が開発されたという。それが国内で、100万円以上を使ったユーザーも出るほどの爆発的ヒットになるという、だれも予想していなかったことが起きたのだから、「カプコン」の驚きは相当のものだったのではないだろうか。

 また、今でも熱狂的なファンが多いことで知られるRPG『ロマンシング サ・ガ』は『ファイナルファンタジー』とは、正反対の作品となるように作られたのではないか、というふうにも書かれている。というのも、「フリーシナリオシステム」という画期的なシステムが、その筋書きをなぞらえるように進む『ファイナルファンタジー』のアンチテーゼとしてできたようなのだ。

 ほかにも、『真・三國無双』や『信長の野望』などの開発会社として知られるコーエーが『団地妻の誘惑』という、フランス書院顔負けのタイトルでアダルトゲームを出していたということ。今やゲームセンターに当たり前のように置かれている、レースゲームなどの大型筐体が、風営法対策として流行したということなど、ゲームの歴史をひもとくことで、じつにさまざまな事実が明かされるのである。

 もちろん、昔のゲームだけでなく、FPSやオンラインゲームなど、最近のゲームやその事情に対しても詳しく書かれている。もっとゲームについて知りたい人や、最近はじめてゲームにふれた人などに、どんどん読んでもらいたい一冊だ。