幽談【文庫版】

更新日:2012/10/16

京極夏彦 / MF文庫ダ・ヴィンチ
2012年2月23日発売

価格620円

honto / Amazon.co.jp / 楽天ブックス

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顔を半分隠せば、それは幽霊の顔 
 
かつて妻と訪れた旅館の庭で、私は女の手首を拾った(「手首を拾う」)。怪しく符合する複数の原稿。B君が目撃した“奇妙な箱”とは(「成人」)。幽霊を視るという彼女の目には、どんな世界が写っているのか(「十万年」)。本当に怖いものを知りたい男がとある屋敷で見たもの(「こわいもの」)。怪談よりも怪しく、奇談よりも奇妙な幽き物語たち。端正な美しさと不気味さが入り交じった京極小説の別天地がここにある。
解説/堤邦彦