マンガ家・よしながふみがドハマリしたマンガとは?

マンガ・アニメ

2012/10/21

 男女逆転『大奥』で注目を浴びるマンガ家・よしながふみが、『ダ・ヴィンチ』11月号で組まれた大特集にて、自身の原点ともなる“ドハマり”したマンガについて語っている

 マンガ人生の始まりともなったという『ベルサイユのばら』(池田理代子)は、フランス革命の時代、華やかに生き、散った、オスカルと「ダメな人」アンドレ、アントワネットとフェルゼン、愛の物語。よしながさんのマンガ人生を決定づけたと言ってもいい作品だ。
「親が全巻買ってくれました。フランス革命だから、学習マンガのつもりだったんでしょうかね。結構ラブシーンもあるんだけど(笑)。ルイ15世が天然痘で死ぬところにまずハマって、最初は怖いマンガとして認識してました。アニメが始まってからは、ビデオがない頃は音声だけをカセットテープに録音して。あと、アニメイトの池袋店で使用済のアニメの脚本が売ってたんですよ! テレビで観たことのない回のものとか、おこづかいで買いました」

 しかしその後、なかなか“ハマれる”マンガに出会えずにいたよしながさん。新しい“何か”を渇望していた時期に出会ったのが、「パーム」シリーズ(獸木野生)。アメリカ、30代の探偵+2人の美少年とで営む探偵事務所を舞台に、サスペンス、アクション、恋愛と様々な展開を見せる。
「マンガ好きな友達が“良いから”と教えてくれました。女の子なら大好きな、血のつながりのない人が集まって家族を作る話。疑似家族というほど密接ではなくて……ルパンと次元と五ェ門の関係に近いかも。当時は、主人公のひとりが32歳のおじさんっていうのも新鮮でした。人妻と不倫してたり、恋人と別れてたり、挫折経験がいっぱいあるのもよかった。絵の魅力も大きくて。男の人の手の短い爪が描いてあったんですよ。髪もツヤベタじゃないし、目も小さくて、かっこいい! って思ってました」

取材・文=門倉紫麻
ダ・ヴィンチ11月号特集「よしながふみ 愛がなければ…」より)