“あの”感想、なんて言えばいいの?

人間関係

更新日:2012/10/23

 人間関係の根幹にあるのは、やはり言葉。仕事や友だち付き合いはもちろんのこと、とくに恋愛の場においては、自分の気持ちや感じたことを上手に言葉にすることが、関係円満の秘訣。でも、デートで映画を観た後や読んだ本の感想を伝えるのは、なかなか難しい。

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 そんな悩みに答えるのが、現在発売中の『OZ plus』(スターツ出版)の「女子力が上がる言葉力」特集。「コミュニケ―ションが広がる表現上手への道」と題し、料理に絵画、本、映画の感想の伝え方が書かれている。たとえば、オムライスの感想ならば「ライスと半熟の卵が適度に密着している部分が最高だね!」、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』ならば「肌を見ると、けっこう若そうな雰囲気だと思うよ!」といったように、例文付きで解説されているのだ。

 しかし、女子的にいちばん言葉にしづらいのは、なんといってもセックスの感想。官能小説やアダルトビデオを参考にしてもエグすぎて言えない。かといって何も言わないのも失礼な気もするし……と、悶々と悩んでいる人も多いはず。実際、『誰も教えてくれなかった 飽きない! セックス』(二松まゆみ、関口由紀、OLIVA:著、江川達也:イラスト/角川マーケティング) によれば、「女性からセックスの要望を言われたら、男性の9割は「オレ、頑張っちゃうよ」と思ってくれているのです」とある。男性も、女性の感想や意見を求めているのだ。

 では、どんな言葉が最適なのか? 本書が最初に指南するのは、「こちらの願望を言うときに、同時に相手のしてほしいことも聞くこと」。しかし、相手が草食系だとしても、主導権を握りたいと考えるのが男というもの。「こう触って」「もっとゆっくり動いてよ」といった命令形の言い方は最大のタブーだ。そこで効果的なのは、心理学で「アイメッセージ」と呼ばれる言い方。「私」を主語に、「こうしてくれたら、私はうれしい」と伝えるのが角も立たずいいらしい。さらに、「脳は成功体験を学習する」ため、何よりほめることが重要。ぜひ、この“ほめ言葉”で、ほかの女性と差をはかりたいところだ。

 「魔法のキメ言葉」を網羅した『たったひと言で心をつかむ心理術』(ゆうきゆう/徳間書店)を読むと、恋愛で相手を誉めたいときのキーワードは「相手が認識していないことを誉める」こと。ここで文例として挙げられている決め言葉は、「いつも半歩先を読んでいますね」。たしかに、これはベッドのなかでも男性の自尊心をくすぐる名言になりそうだ。

 また、『すごい! ホメ方』(内藤誼人/廣済堂出版)には、「疑い深いタイプは最低2回、ホメろ!」とある。これを応用するなら、「いつも〇〇クンは半歩先を読んでいるよね。びっくりしちゃう」と言ったあと、「いや、あいかわらず先を読むのが上手だよね。かなわないなぁ」と、お笑い用語でいう“天丼”でダメ押ししよう。加えて、「弱点」を「長所」としてホメるのも基本中の基本。もしも相手が太っていることをコンプレックスにしているようであれば「熊さんと抱き合ってるみたいでロマンティック!」といったように、全力で肯定してあげよう。

 『すごい! ホメ方』によると、文豪マーク・トウェインは「1度ホメられると、2カ月は楽しい」と述べたそう。関係がギクシャクしている人は、この言葉をヒントに、最低2カ月に1度は恥ずかしい気持ちを封印して、称賛・感服してみてはいかがだろうか。