堺雅人が提唱 世界は“カラマーゾフ”でできている!?

AKB48

2012/11/4

 現在、放送中のドラマ『大奥 ~誕生~[有功・家光篇]』。男女の立場が逆転した大奥を描いた本作では、3代将軍・徳川家光を多部未華子が、家光の小姓・万里小路有功を堺雅人が演じている。型破りな設定に注目が集まるこのドラマだが、主演の堺は『ダ・ヴィンチ』11月号のインタビューで、有功を演じるにあたって読んだ本の1冊に『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー:著、亀山郁夫:訳/光文社)をピックアップ。“アリョーシャと有功が重なる”と語り、「やさしい子なんだけれど、強烈な面を持っている。還俗するところも同じですね」と話している。

 じつは堺、『CREA』(文藝春秋)の連載エッセイ「月記」でも『カラマーゾフの兄弟』に言及。この古典作品に登場する“さっぱりした直情型”長兄・ドミートリイ、“頭脳明晰でニヒルな無神論者”次兄・イワン、“はずがしがりやでおとなしいが、はげしい一面も見せる”末弟・アリョーシャに触れ、「カラマーゾフの兄弟をくみあわせれば、大抵のキャラクターがつくれるんじゃないか」と述べているのだ。

 エッセイのなかで堺は、光文社古典新訳文庫版『カラマーゾフの兄弟』の翻訳者・亀山郁夫の“真=イワン、善=アリョーシャ、美=ドミートリイ”という解釈を、「かっこいいドミートリイ 頭のいいイワン やさしいアリョーシャ」とくだいて理解。「しかられることを覚悟でさらにくだけば」と断ったうえで、「男気のジャイアン 弁のたつスネ夫 やさしいのび太」とユニークな解釈を披露している。のび太がアリョーシャ。これは確かに言い得て妙! ではないか。 

 では、ほかの3人組でこの“カラマーゾフの兄弟”理論を当てはめてみると……。たとえばAKB48のユニット・ノースリーブスなら、情に篤い高橋みなみはドミートリイ、バラエティで頭の回転の良さを見せる峯岸みなみはイワン、おっとり天然の小嶋陽菜はアリョーシャといえる。同じく3人組のアイドル・Perfumeであれば、意外と鋭いツッコミを繰り出すかしゆかはドミートリイ、クールなのっちはイワン、マイペースなあ~ちゃんはアリョーシャ!? また、ジャニーズの3人組といえばNYCだが、ヤンキーマンガが愛読書の努力家・山田涼介はドミートリイ、毒舌王子とも呼ばれる知念侑李はイワン、ソロデビューにも“プレッシャーは感じない”と話す自然体の中山優馬がアリョーシャだろうか。さらにトリオ界の重鎮・ダチョウ倶楽部ならば、説教担当の寺門ジモンはドミートリイ、隠れたまとめ役・肥後克広はイワン、天下のいじられ芸人・上島竜兵はアリョーシャ……にも思える。

 堺の“カラマーゾフの兄弟”理論は、トリオにおけるバランスの良さや相乗効果を生み出す絶妙なバランスなのかもしれない。これは物語のキャラクター創作やアイドルプロデュースだけでなく、会社や学校でのグループワークでも応用できそう。はたして、あなたの身のまわりの3人組は、どのタイプ? 『カラマーゾフの兄弟』を片手に考えてみるのも楽しいはずだ。