三吉彩花「クールだけど優しさも見え隠れするそんな右京君を見て恋に落ちました」

芸能

2012/11/10

 「ひと目見て恋に落ちました!表情や行動、そのすべてに胸がキュンキュンするんです!!」

 そう話しだした三吉さんの表情は、恋愛話を楽しむ女の子そのものだ。相手は『モノクロ少年少女』に登場する右京。ケモノの国の子女が集う学校に入学した人間の呉羽と、彼女を影で支える仲間たちとの学園生活を描いたラブコメファンタジーのなかで、右京は常に周囲を見下す、いわゆる“俺様”的なキャラクター。

 「私、動物が好きで、特にネコが大好きなんです。ですから、クロヒョウ国の右京君はまさに私の理想形。しかも、普段はクールで冷たく見えるんですけど、ふとしたときに優しさの照れ隠しだと分かる瞬間があって。そこがまたカワイイんです(笑)」

 とは言え、三吉さんがこの作品に惹かれたのは、右京の魅力だけがすべてではない。非日常的な世界に突然放り込まれた主人公・呉羽の言動にも一喜一憂させられるという。

 「呉羽ちゃんはまっすぐな女の子で、ひねくれ者の右京君とは正反対。不器用なくせにお節介やきだから、いつも大変な目に遭うんですよね。そうかと思えば、男前な性格を見せる時もあって。そういう生き方って素敵だなと思いますね」

 デコボコな性格の二人。それだけに、なかなか進展しない恋愛にやきもきしてしまう。でも、「そのもどかしさがあるから、早く続きを読みたくなる」のだ。

 その彼女が新作映画『グッモーエビアン!』で、等身大の女の子ハツキを好演している。血は繋がっていないものの、生まれた時から父親同然に暮らしてきたヤグ(大泉)と、ロックな生き方を貫く母親(麻生)との不思議な家族の絆を描いたこの作品。お調子者で自由人のヤグは、右京とは真逆とも言える男性だ。

 「ヤグは自分に素直で、言葉に嘘がない。だから完成した映画を見て、ヤグのセリフにはどれも泣いたり笑ったりさせられました。たまに脳天気すぎる行動にイラッとすることもありますが(笑)、そこには必ず深い愛があって。ヤグを通して、いかに自分が普段、周りの人たちに支えられて生きているのかということを実感させられました」

 撮影はかなり短いスケジュールで行われた。しかし、その期間中は三吉さんにとって、とても幸せな時間だったそうだ。

 「大泉さんや麻生さんのおかげで、本当の家族のような関係を築くことができたんです。ですから、撮影後すぐに、三人のその後の暮らしを描いた続編を作りたいという気持ちになりました。でも、ヤグは自由人ですからね。またどこかに旅立ってて、麻生さんと私の二人暮らしになってるかもしれませんね(笑)」

■三吉彩花さんが選んだ一冊
モノクロ少年少女』(1~10巻) 福山リョウコ 白泉社花とゆめC 各420円
学費や生活費免除のチラシにつれられて私立毛保乃学園に入学した巳待呉羽。しかし、そこはトラやオオカミなどケモノの国の学生が集まる高校で、呉羽はウサギ国の姫として正体を隠して学園生活を送ることに……。奇想天外な学園の中で巻き起こる恋愛模様や主人公・呉羽の成長を描いた学園コメディ。

取材・文=倉田モトキ
ダ・ヴィンチ12月号「あの人と本の話」より)