食欲の秋! 農業の喜び、楽しさを知る本ランキング

生活

更新日:2012/11/13

 秋も深まり、秋の味覚に食欲をそそられるこの頃。外食もいいけれど、お家でもより美味しいものを、より安全なものをと、食材選びに気をつけている人は多いのではないでしょうか。食品売り場には作った人の顔が見える農作物が並び、畑をシェアして自分たちで作ることの楽しさを共有する人たちも珍しくはなく、食に対する考え方も多様化しているよう。そこで今回は、「山形ガールズ農場」の代表として活躍中の菜穂子さんに“農業の喜び、楽しさを知る本”を紹介してもらった。

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【1位】『庄内パラディーゾアル・ケッチァーノと美味なる男たち』一志治夫 文藝春秋 1800円
全国から食通が集うレストラン、アル・ケッチァーノのシェフ・奥田政行の食への情熱や、彼を支える人々の様子が描かれるノンフィクション。地産地消、地方再生などもテーマに。

【2位】『初女さんのお料理』 佐藤初女 主婦の友社 1890円
「“食”はいのち」と語る福祉活動家・佐藤初女による料理本。全46品のレシピが紹介されると同時に、初女さんによる食をテーマにした温かみのあるエッセイも収載されている。

【3位】『限界集落株式会社』 黒野伸一 小学館 1680円
過疎や高齢化などにより先行きが不安な故郷で、主人公が農業経営に着手。社会問題や抵抗勢力と格闘しながら、故郷の再生を目指していく地域活性エンターテインメント小説。

【4位】『やさい畑』(2012年秋号) 家の光協会 880円(隔月刊)
自然と暮らすライフスタイルに必要な情報が掲載されている家庭菜園雑誌。図や写真をふんだんに使った、わかりやすいページ作りが特徴的で、家庭菜園の入門者でも読みやすい。

【5位】『伝承農法に学ぶ野菜づくり こんなに使えるコンパニオンプランツ』 木嶋利男 家の光協会 1365円
“トウモロコシとエダマメを一緒に育てると害虫が防げる”“ナスとパセリで生育促進”といった栽培法が紹介される実用書。雑誌『やさい畑』で人気の連載記事をまとめた一冊。

【6位】『おじいちゃんのカブづくり』 つちだよしはる そうえん社 1260円
山形県の一部に伝わる焼畑によるカブづくりの様子を描いた絵本。その地域でしか収穫できない伝統野菜の生育法がわかると同時に、おじいちゃんと孫娘のやりとりに心が温まる。

【7位】『内田 悟のやさい塾 旬野菜の調理技のすべて 保存版 秋冬』 内田 悟 メディアファクトリー 1995円
著者は、レストラン専門青果店・築地御厨(つきじみくりや)店主。野菜の選び方、調理技術など多様な情報が満載、野菜にまつわる「そうだったの!?」がギッシリ詰まっている。

【8位】『百姓貴族』(1~2巻) 荒川 弘 新書館ウィングスC 各714円
銀の匙 Silver Spoon』の荒川弘による、農業がテーマのエッセイマンガ。専業農家に生まれ、マンガ家になる前は農業に従事していた作者の日常がコミカルに描かれる

【9位】『超人気レストラン『農家の台所』の野菜がおいしい低カロリーレシピ』 農家の台所 マガジンハウス 1300円
都内でチェーン展開中のレストラン「農家の台所」がプロデュースしたレシピ本。野菜を使った低カロリーメニューが75種類紹介されている他、野菜事典や旬カレンダーなども便利。

【10位】『山形ガールズ農場! 女子から始める農業改革』 菜穂子 角川書店 1500円
女性のみで運営する「山形ガールズ農場」の代表で、ランキングの選者でもある菜穂子さんの著書。農業を志したきっかけや、山形ガールズ農場の目指す理想の農業が語られる

取材・文(ランキング部分)=澤井 一
ダ・ヴィンチ12月号 「その道のプロに聞く! ダ・ヴィンチなんでもランキング」より)