【連載】第4回 人間関係のストレスに押しつぶされそう、という時~「受け流す心」をつくる3つのレッスン

公開日:2016/3/17

「つい後ろ向きに考えてしまう」「落ち込むと立ち直れない」「人間関係が辛い」……仕事や人間関係、自分の生き方に悩むのは、それだけ誠実に、まじめに生きている証し。そんな自分をむやみに否定する必要はありません。
人気カウンセラー植西聰(うえにしあきら)先生が『受け流す心』のつくり方をコミックエッセイ形式でやさしく伝授します!

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人間関係のストレスに押しつぶされそう、という時

 一人の時間をつくって、ストレスを解消しましょう。

 人が感じるストレスの大半は、人間関係に原因があります。とくに職場のように、絶えず周りの人たちから自分が評価されているという環境にある時は、そのストレスが2倍にも3倍にも大きくなります。「私は周りの人たちから、どう思われているのだろう」「『あの人のせいで、こちらの仕事まで遅れ遅れになってしまう』なんて思われていないだろうか」「気づかないうちに、周りの人たちの迷惑になっているんじゃ……」などと気になってしまうのです。そして、周りの人たちが自分を見ている時の表情の変化や、自分と話している時の相手の口調といったものに、とても敏感になります。そうやって周りの人たちの様子を気にすること自体が、大きな負担となってしまい、自分自身にのしかかってくるのです。たとえ面と向かって悪口を言われたり非難されたりするようなことがなくても、この「気にしすぎ」が強いストレスの原因になるのです。そして、ストレス過剰から体調が悪くなったり、精神的にまいってしまったりするケースもあります。そうならないためには、「周りの人に自分がどう思われているか」ということをあまり気にしないように、自分自身で心がけてみましょう。

気にしないですむ時間をつくる
 もう一つ、たまったストレスを上手に解消する方法も、もちましょう。人間関係でたまったストレスを解消する良い方法に、「一人の時間をつくる」ということがあります。一人になって好きな本を読む時間、一人になって趣味に没頭する時間、一人でしずかに瞑想する時間などをつくるのです。言い換えれば、それは「他人の視線を気にしないですむ時間」をもつということ。そうすることで、人間関係で疲れた心がやさしく癒されていきます。

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■書籍情報
「受け流す心」をつくる3つのレッスン
植西 聰(著)、すぎやまえみこ(イラスト)、造事務所(構成)/KADOKAWA
仕事や人間関係、自分の生き方に悩むのは、それだけ誠実に、まじめに生きている証し。そんな自分をむやみに否定する必要はありません。
人気カウンセラー植西聰先生が『受け流す心』のつくり方をコミックエッセイ形式でやさしく伝授します!

○植西 聰(うえにしあきら)
東京都出身。著述家。学習院大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、人生論の研究に従事。1995年、「産業カウンセラー」(労働大臣認定資格)を取得。著書に、『折れない心をつくるたった1つの習慣』(青春出版社)、『平常心のコツ』(自由国民社)、『やっぱり「誠実な人」がうまくいく』(毎日新聞出版)などがある。