疲れた毎日にひとときの癒し…官能小説家×ほんわり妖怪の癒し系BL!

更新日:2016/6/20

 家に帰って化粧も落とさず寝落ち……そんな疲れた生活を送っているアナタに朗報。6月17日(金)に『癒やし系妖怪と淫居生活』が発売されました!

 おすすめポイントはなんと言っても全力癒し系の妖怪(受)のかわいさ。思わず隠(淫)居したくなるこの作品を、著者の麻倉カムイさんにたっぷりと紹介していただきました!

 

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――新刊の紹介をお願いします!

麻倉カムイさん(以下、敬称略): 一冊すべて表題作です。小説家の攻と座敷童子の受との出会いと日常のほのぼのストーリーです。

 夜道を歩く攻の良質な精気につられて尾行していた受と色々あって一緒に住むことになります。初めて出会う妖怪に興味を持つ攻と、攻の精気がほしい受はなかなかかみ合わず、受けの早とちりな行動に若干振り回されながらも少しずつ関係を深めていきます。人間に深入りすることのなかった妖怪が攻と出会ったことで思い悩み進んでいきます。


――メインカップルはどんな攻×受ですか?

麻倉:攻は男前の30代の作家(官能小説家)で、バイセクシュアル。高層マンションで気ままな一人暮らしです。受は自称・座敷童子。美人でそれなりに背も高いです。のんびりおっとりしていて世間に非常に疎く、自分の過去の記憶がほとんどありません。


――当て馬や重要な脇役は?

麻倉:脇役として、攻の担当編集者の吹木という男性です。
攻の大学時代の知り合いでオタク趣味があり、口数の多い人物です。持ち前の明るさと強引さで攻を作家の道へと引き込んだ人で、本編には描けなかった裏設定もたくさんありました。もう一人……いや一匹、攻の家に住む猫のあんこ。いつもじっとしているだけなのにしっかりとした存在感で受のよき「憩い友達」となります。

――今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?

麻倉:表題の通りの「癒やし」と「隠(淫)居」をキーワードに箱庭のような世界を描いています。シリアスな場面もありますがシリアスになりきれない、基本的に穏やかに読んでいただけるようにしています。全力でハッピーエンドを目指しました。

――BLとの出会いを教えてください!

麻倉:子供の頃に触れ合う機会はあったのですがまだBLというものが何か全然わかっていなくて、ちゃんと意識して手に取ったのはもういい大人になってからでした。たまたま携帯コミックを流し見していた時に素敵な表紙が目について好奇心で買って読んでハマって、同時にパソコンでネットをするようになって耽美で背徳感溢れるBLという世界に魅了されあっという間に腐女子になっていました。

――BLに限らず、影響を受けた作品はありますか?

麻倉:少年誌等でバトルものやシリアスなものを好んで読む機会も多いのですが、みんな辛く苦しい戦いをしていてそれでもめげずに頑張っている、そういうお話の影響というか反動というか、自分が描くものはなるだけ平穏なものばかりを目指してしまいます。

――漫画を描くうえで一番好きな作業は何ですか?

麻倉:頭の中でストーリーを巡らせている時と、それと同じくらいペン入れ作業も好きですね。ペン入れはゴールが目に見えてわかるので完成に近づくほどテンション上がってきます。

――本作には描かれていない設定があったら、ひとつ教えてください!

麻倉:受の座敷童子は本州の真ん中辺りの山で生まれました。ちゃんと両親がいましたが、受は覚えていません。それから色々あって山々を散策しながらのんびりゆっくり旅をしていました。浄化能力は本人が思っている以上に高いので他の妖怪にあまり近寄られることもなく、野生の動物とも心を通わせることができるのでいまだに危機感のないポヤポヤした性格です。

――読者さんにメッセージをどうぞ!

麻倉:のんびりBLを読む用に是非ご覧いただけると嬉しいです。どうぞ宜しくお願いします。


癒やし系妖怪と淫居生活

著:麻倉カムイ 出版社:KADOKAWA

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