フラワーカンパニーズ

「激動の音楽シーンの荒波の中、消えそうで消えなかったのはなぜか」“フラカン”初のヒストリー本刊行

激動の音楽シーンの荒波の中、消えそうで消えなかったのはなぜか？ 　“メンバーチェンジなし！ 活動休止なし！”のベテランバンド・フラワーカンパニーズ。2014年に結成25年を迎えた"日本一のライブバンド"が、初のバンド・ヒストリー本『消えぞこない』を2015年9月16日（水）に発売する。 　1995年に大きな期待を背負ってデビューを果たしたフラワーカンパニーズ。しかし、6枚のアルバムと12枚のシングルをリリース後、2001年にひっそりとメジャーを離れた。しかし、彼らは自らのレーベルを立ち上げ、休むことなくメンバーだけで機材車に乗り込み、年間100本を超えるライブを中心とする活動でリスタートした。機材車の走行距離が増えていくごとに、ステージングはタフに…。いつしか若手バンドや、そのファン層からも「フラカンのライブはすごい！」と、評判になっていった。 　また、同時期にリリースした「深夜高速」が口コミで広がり、代表曲のひとつとなったことも背中を後押しした。そして2008年、「たましいによろしく」で約8年ぶりにメジャー・シーンに復帰！ 以降、コンスタント…

【第4回】 菅野結以の“ことば結い”　フラワーカンパニーズ『深夜高速』

　同年代の女子から圧倒的な支持を受ける人気モデル・菅野結以が、好きな本や映画、音楽の一節などからお気に入りの言葉をチョイス。自身のエピソードをまじえながら綴っていくコラムです。 毎月第２・４木曜日に更新予定！

何年前だったかなあ。 とにかく、毎日時間がなかったんです。

朝日の出る前に家を出て、夜仕事を終えてやっと家に着いたと思ったら、次に家を出るまではもうあと数時間。その頃は寝る時間もほとんどなかったし、浮腫んだ体とぼーっとした頭で納得のいく仕事なんてできるはずもなくて、毎日毎日悔しい思いをしていました。

カメラの前に立って精一杯の笑顔をつくる、それでも必ず言われる「もっと笑って、笑って！」。

明るく放たれるその声がスタジオの中に響くたび、自分の中の本当の自分が少しずつ死んでいくような気がして。

それでも一度立ち止まれば簡単に置いていかれてしまいそうで、その時はせわしなく過ぎていく日々に必死でしがみついていくしかなかったんです。忙しいという字は心を亡くすと書くけれど、あの頃の自分を思うと本当にその通りだなあと深く納得。

その日も仕事を終えてくたくたの体で部…