裁判入門ではなくて「裁判とは入門」
最近、40人くらいの人が集まる飲み会やパーティーがあると、その中にひとりくらいは「私、裁判員の候補者通知が送られてきたことがあるよ」という人がいます。1年間で何人くらいの人に裁判員の呼出状が送付されているのか細かい数字は知りませんが、2009年に裁判員制度がスタートされてからこの制度は確実に私の「身近」なものになりつつあるような気がします。
にもかかわらず、やっぱり裁判ってどこか「自分とは関係ない」お話だと思っているのも事実。せっかく裁判の判決や量刑に民意を反映されるようにと導入された制度(ってググったら法務省のホームページに書いてありました)なのに、いざ自分が関わる段にならないと、ねえ…、って、これじゃいかん! と思って、何か裁判に関係した本を読んでみようと思い、本書をダウンロードしてみました。著者の阿曽山大噴火さんのことは、テレビのワイドショーやどこかのサイトの連載などで知っていました。本書は、阿曽山大噴火氏さんの裁判傍聴記です。裁判でこんなことがありました、あんなことがありました、ということが書かれています。裁判官の描写や、弁護士や検察官…