「ブレット・トレイン」主演のブラッド・ピットも待望した続編? 伊坂幸太郎ワールド全開の殺し屋シリーズ最新作
クエンティン・タランティーノ監督に映画化してほしい。あるいは、深作欣二監督が存命だったら、彼が撮る運びになっていたかもしれない――伊坂幸太郎『777』(KADOKAWA)を読んでそう思った。なんせ、本書は伊坂幸太郎の「殺し屋シリーズ」の4作目であり、前…
クエンティン・タランティーノ監督に映画化してほしい。あるいは、深作欣二監督が存命だったら、彼が撮る運びになっていたかもしれない――伊坂幸太郎『777』(KADOKAWA)を読んでそう思った。なんせ、本書は伊坂幸太郎の「殺し屋シリーズ」の4作目であり、前…
「子どもに読ませたい本は?」と問われたら、間違いなくこの本の名を挙げたい。いや、本当は子どもに限らない。決めつけばかりの上司にも、それに辟易としている同僚にも、人生逆転なんて無理だと思っている後輩にも、簡単にはいかない現実に立ち向かってい…
とある家庭の危険な嫁姑バトルが繰り広げられる、エンターテインメント小説『シーソーモンスター』(伊坂幸太郎/中公文庫)。その文庫版が2022年10月21日に発売、さらにはアン・ハサウェイ主演でNetflix実写映画化のニュースが一部で報じられるなど、改めて…
世の中には、遠い昔から対立する山の一族と海の一族がいて、その血筋の者同士は、理屈抜きで反発しあうようになっている、というのが伊坂幸太郎さんの小説『シーソーモンスター』(中公文庫)に敷かれた設定だけど、もし本当にそうだとしたら、ちょっと気持…
伊坂幸太郎氏屈指の人気小説『マリアビートル』(KADOKAWA)。新幹線に乗り合わせた殺し屋たちの任務と因縁が交錯するこの物語の英語版が今年、英国推理作家協会が優れた推理小説に贈るダガー賞の最終候補に選出された。さらにはブラッド・ピットを主演に据…
私たちの世界はきっとすべてがどこかでつながっている。知らないうちに誰かを助けたり、誰かに助けられていたり…。知らず知らずのうちに少しずつお互いを幸せにし合っているのかもしれない。 そんなことを信じさせてくれるのが『マイクロスパイ・アンサンブ…
「伊坂幸太郎さんの作品の中で、もっとも『伊坂幸太郎さんらしい』作品は?」と問われたら、『バイバイ、ブラックバード』を挙げたい。この作品は、5股をかけていたダメ男とその相棒の怪物女が、「さよなら行脚」をする連作短編集。太宰治の未完の絶筆『グッ…
本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を楽しむことができる、貴重なチャンスをお見逃しなく。 《以下のレビューは単行本刊行…